てんかんとは、脳の損傷や病気などの原因により、
脳の中を流れる微量な電気信号が乱れ、
失神やけいれんといった発作が起こる、慢性の脳の病気です。

 

人間の脳には、ごくわずかな量の電気が流れており、
その電気信号によって、体の様々な機能がコントロールされています。


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そのため、その電流が乱れてしまうと、体や脳の機能が損なわれてしまいます。

 

てんかんでは、たびたび脳内の電流が乱れ、発作を繰り返します。
小児てんかんとは、医学的には
「中学生までに発症した、18歳までのてんかん」のことをいいます。

 

てんかんには、病気や脳の損傷などの原因がある「症候性」のもの、
特に原因はなく、脳の体質によって発作が起こる「特発性」のものがあります。

小児てんかんでは、特発性のてんかんであることが多いといわれています。

 

また、小児てんかんは脳の機能が未熟なために起こり、
発達の過程で発作が出ると考えられています。

 

その場合、脳の機能が成熟するとともに、自然に治ることも多いです。
発達障害とは、狭い意味では、自閉症スペクトラム障害
(自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、
高機能広汎性発達障害、特定不能の広汎性発達障害など)
や、

ADHD(注意欠如・多動性障害)、LD(学習障害)、発達性協調運動障害、
トゥレット症候群
を指します。また、広い意味での発達障害では、
知的障害も発達障害に含まれます。
てんかんと発達障害の合併についてですが、
比較的多いという報告がされています。

てんかんと発達障害を併せ持つ場合、知的障害を抱えていることも
多いといわれていますが、必ずしもそうではなく、知的障害がない場合もあります。

 

知的障害を併せ持つ自閉症スペクトラム障害の場合のてんかんの発症率は
21.5%、知的障害のない自閉症スペクトラム障害の場合のてんかんの
発症率は8%という結果も報告されています。

 

自閉症スペクトラム障害の人の約20~46%
てんかんを合併しているといわれています。


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また、てんかん患者の中で自閉症スペクトラム障害を
合併している割合は、32%という報告もあります。

 

さらに、てんかんを発症していない自閉症スペクトラム障害の人に
脳波検査を実施すると、6~30%の人に、てんかん性の異常波が
検出されるともいわれています。

自閉症スペクトラム障害が重いほど、てんかんの合併率も高くなるとも
いわれており、何らかの脳の機能の異常が絡んでいるためと考えられます。

自閉症スペクトラム障害に伴うてんかんは、発症の時期に特徴があります。

 

一つは、小児期早期で、これは自閉症スペクトラム障害を伴わない
てんかんの発症時期と同じです。
次に多いのが、思春期です。自閉症スペクトラム障害を抱えている場合、
思春期にはじめててんかん発作を起こすことが多いことも、指摘されています。
また、自閉症スペクトラム障害だけでなく、ADHDの人にもてんかんが
多いとの報告があります。

 

脳波の検査をしたところ、てんかん波がみつかり、てんかんの治療を始めると
ADHDの症状が軽減した、という体験をしている人もいます。

ですから、発達障害がわかった時点で、脳波検査が行われることも多いです。

また、一度目の検査で異常がなくとも、思春期にさしかかる頃にてんかんを
発症することもあるので、定期的に脳波検査が行われます。

 

参照:自閉症の子供の将来はどうなる?

参照:自閉症大人の生活!

参照:自閉症芸能人まとめ
以上のような報告がなされていますが、自閉症スペクトラム障害が
てんかんの原因となっているわけではなく、ほかの発達障害が
てんかんの原因となっているわけではない、とも言われています。

 

発達障害やてんかんについては、まだまだ未知の領域であり、
はっきりとわかっていないこともたくさんあります。


脳はとても複雑な臓器であり、これから研究が進むことで、
新たな発見があることでしょう。