てんかんとは、大脳の電気信号が乱れ、ニューロンが過剰に活動し、
発作を繰り返す脳の疾患です。

8割は薬で治療することができるといわれています。

 

てんかんの発症率は、人口の0.5~1%といわれています。

てんかん患者の7割が子供で、3歳以下の発症がほとんどです。


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次に多いのが、18歳までの発症で、思春期ころに発症する場合もあります。

 

乳幼児に限っていうと、1歳までの発症が最も多く、その場合ほとんどは
病気や脳の損傷が原因である「症候性てんかん」です。

 

てんかんには、原因のあるもの、ないもので分類があり、
病気や脳の損傷など原因がはっきりしているものを「症候性」
原因不明で脳の体質によるものを「特発性」

はっきりとした原因はわからないが、何らかの病気や
脳の損傷が疑われるものを「潜因性」と呼んでいます。

 

小児のてんかんは、出生時に脳の損傷が起きたり、先天性の
代謝異常を抱えていたり、脳の奇形があったりと、病的原因がある
「症候性てんかん」がほとんどです。

 

新生児のけいれんは、低体重出生児に多く見られ、
ある程度の割合でてんかんに移行します。

新生児の発作では、けいれんはなく、ぐったりするだけの発作も多いです。

 

新生児期から幼児期にかけて起こるてんかん発作には、
さまざまな種類があります。種類によって、症状も様々です。

順番に見ていきましょう。

【欠神発作】

 

子供に多い発作です。数秒から数十秒意識を失い、
ぼんやりとしているように見えます。

急に話が途切れたり、それまで行っていた動作が突然止まったりします。

 

けいれんはありません。持っているものを落とすことがあります。

意識が戻ると、すぐに元の動作に戻ります。「眠いだけ」とか、
「単にぼんやりしている」、「集中力がない」のと間違われることがあります。

 

【良性新生児家族性けいれん】

遺伝性のてんかんで、約4割が生後3日目前後に発作が始まります。

そのうちの7割は、生後6週間以内に発作がおさまります。

 

【乳幼児良性ミオクロニーてんかん】

生後1~2歳で発症します。

家族にけいれんやてんかんを持つ人がいる場合もあります。
治療の効果がありますが、軽度知的障害や人格障害を伴うこともあります。

 

【良性ローランドてんかん】

生後18か月から13歳ころに発症します。

眠った直後に片側の顔面けいれんが起こったり、口の周りの感覚の異常、
発語ができなくなる、よだれがたくさん出るなどの症状が出ます。


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二次全般化し、脳の全体の発作に移行することもあります。
思春期までに消失し、再発はしないといわれています。

 

【ウエスト症候群(点頭てんかん)】

生後3~10か月ころの発症が多いです。頭がカクンと前に倒れ、
うなずく(点頭)ように見えることから、点頭てんかんとも呼ばれます。

頭が前に落ち、両手を万歳するように突き上げ、
両足を引っ込めるように曲げる発作です。

 

男児に多く、寝起きに発作が起きやすいといわれています。

運動や知能の発達に影響を及ぼします。

治療が難しい、難治性のてんかんです。
一部は年齢とともに、レノックス・ガストー症候群に移行することがあります。

 

【レノックス・ガストー症候群】

2~8歳ころに発症します。ウエスト症候群から移行することがあります。

強直発作、脱力発作、非定型欠神発作など、症状は多様です。
運動や知能の発達に影響を及ぼします。

 

【ミオクロニー失立発作てんかん】

2~5歳ころに発症します。

体がぴくぴくする発作・体がぴくぴくして転倒する発作・転倒する
発作の3つのパターンがあります。

非定型欠神発作や全般性強直間代発作(倒れて体中ががくがくと
けいれんする発作)、熱性けいれんを合併することもあります。
参照:発達障害の子供の特徴

参照:自閉症の赤ちゃん特徴

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【ミオクロニー欠神てんかん】

7歳までに発症します。男児に多いといわれています。

両側の腕がぴくぴくし、数秒から数十秒意識を失う欠神発作が
一日に何度も起こります。

 

難治性で、知能の低下が起こることがあります。

また、ほかのタイプのてんかんに移行することもあります。

 

ほかに、「大田原症候群」や「ドラベ症候群(乳児重症ミオクロニーてんかん)」
といった、難治性のてんかんもあります。
以上、いくつかのてんかんのタイプを取り上げましたが、
これ以外にも様々な種類があります。

てんかんと一口に言っても、発症する時期も症状も、本当に様々です。

 

脱力発作などは、よく転ぶ子だなくらいにしか認識されないこともありますし、
欠神発作も、てんかんの発作だとは気づかれにくいものです。

子供の様子が何かおかしいと思ったり、てんかんを疑うような症状があれば、
まずはかかりつけの小児科医に相談しましょう。

 

てんかんは、適切な治療を受けることが非常に重要です。