てんかんとは、脳の中でやり取りされている電気信号が乱れ、
異常な興奮状態になることにより、症状が引き起こされます。

病気や脳の損傷など、様々な原因によって発作が起こる、慢性の脳の疾患です。

 

大脳のニューロンが過剰な活動をすることで、
けいれんや意識消失などの症状が出ると考えられています。



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繰り返す発作が特徴で、様々な症状があり、検査で異常が出ることがあります。

 

一度きりの症状や、交通事故などの頭部外傷の回復期のみに起こる発作、
脳の手術や脳炎の急性期に起こる発作は、てんかんとは呼びません。

回復し、状態が安定しているにも関わらず発作を繰り返すときは、
てんかんと呼ばれます。

 

てんかんの発症率は0.5~1%と言われています。

100人に1人くらいが発症している計算になります。


 
3歳以下での発症がほとんどで、次に多いのが18歳までの発症です。

思春期ころに発症することもあります。

ほかに、脳血管障害を起こした高齢者も発症することがあります。

 

全体の7割が子供のころに発症しているといわれていますが、
てんかんは子供の病気というわけではなく、幅広い年齢層にみられる疾患です。

小児期に発症したものでは、成人前に治ってしまうものもあります。
てんかんと一口に言っても、様々なタイプがあります。以下にまとめます。

 

【全般発作】…脳の全体が電気の嵐に巻き込まれる


 

①強直間代発作…大発作とも呼ばれる。


一般的なてんかん発作のイメージ。
意識がなくなり、全身硬直とけいれんがある。体全体がガクガクする発作

 

②強直発作…体中がいっせいに硬くなる発作


 

③間代発作…リズミカルに、全身がガクガクけいれんする発作


 

④点頭発作…乳児期に始まる、重症のてんかん。

 

全身が強く緊張し、頭が前へカクンと落ち、うなづいているように見える。
それとともに両手を万歳するようにあげ、両足をひっこめるように曲げる発作


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⑤脱力発作…全身から力が抜け、崩れ落ちるように転倒する発作。


 
すぐに立ち上がり動き出すこともあり、単なる転倒と間違われ、気づかれないこともある

 

⑥単純欠神発作…子供に多い。


 

数秒~数十秒の短時間、意識を失う発作。意識を失っている間は
ぼんやりしているようにしか見えない。

それまで行っていた動作が急に止まる。

 

しかし、意識はすぐに回復し、何事もなかったかのように元の動作に戻る。
持っているものを落としたりする。発作に気づかれにくい。

 

【部分発作】…脳の一部が電気の嵐に巻き込まれる。

 
異常放電の起こる部位によって、出る症状は様々。

 

①単純部分発作…意識がはっきりしている。


 

運動の症状・感覚の症状・自律神経の症状・精神症状などがある

 

②複雑部分発作…最初から意識を失うものと、はじめは
単純部分発作から始まり意識を失うものの2つのパターンがある。


 

意識を失うが、口をむにゃむにゃと動かしたり、手をもんだり、
衣服をまさぐったり、歩き回ったりという自動症を伴うこともある


 

③二次性全般化発作…部分発作から全般発作へと移行する


 

※部分発作は、様々な部分の発作が同時に起こることもあります。

良性小児てんかん(ローランドてんかん)や良性後頭葉てんかんなども、
部分発作に含まれます。

 
ほかに、夜間睡眠時のみに起こる、特発性部分てんかんの一種があります。

特発性というのは原因不明で、脳の体質によるもの、という意味です。

参照:軽度の自閉症とは?

参照:自閉症の診断基準!

 

このてんかんは、幼児期から学童前期に多く起こり、
成人すれば自然と治る、とても予後の良いものとされています。

症状は、夜眠っているときに突然大声をあげて暴れるというものが多いです。

 

手足を振り回したり、ばたつかせたりしますが、すぐにおさまります。

昼間には何も症状はありません。
そのため、「ただ寝ぼけているだけ」と勘違いされることもあります。

 

夜間のみのてんかん発作は、「夜驚症」と紛らわしく判断が難しいので、
何かおかしいと思ったときは、てんかんの専門医に診てもらいましょう。

 

ただの寝ぼけなのか、てんかん発作なのか、見極めてもらうことで
安心を得ることができますし、てんかんであった場合、正しい治療が必要です。