高機能自閉症とは、
自閉症の中でも知的障害を伴わないもののことを言います。

 

知的障害の有無はIQによって判断され、~IQ69が知的障害、
IQ70~79がボーダー、IQ80~が正常とされています。

高機能自閉症とは、IQ70以上の場合を指します。

 

ですから、高機能自閉症と一口にいっても、
必ずしも能力が高いとは限りません。


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知能が知的障害ボーダー域のこともあれば、
IQ120とか、IQ130なんていう場合もあるのです。

高機能自閉症は知的に高いからといって、
問題が少ないわけではありません。

 

あくまで自閉症ですので、自閉症の
「社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「想像力の障害」
を持ち合わせています。

 

知的能力が高いがために、非常に困っているにもかかわらず、
それが周囲に伝わりにくく、支援の対象にならなかったり、
理解してもらいにくいことが多々あります。

 
さて、高機能自閉症の学生の進路についてですが、
高校まで普通学校で過ごせていた場合、大学へ進学する、
専門学校などに進む、一般枠で就労する、障害者枠で就労する、
という選択肢があると思います。

 

知的に問題がなく、学校での成績も良い場合は、
できれば大学や専門学校へ進学することをお勧めします。


 

大学では、専門的な勉強ができ、得意分野を伸ばすには
うってつけの教育機関です。

 

また、最近では、自閉症などの発達障害を持つ学生の支援を
している大学も増えてきており、そういった支援の充実した
大学へ進学するのも良いと思います。

専門学校では、技術を身に着けることができます。

 

本人の得意分野に合った職を手につけることができれば、
卒業後、生きていくために役に立ちます。


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経済的に無理だという場合を除き、
できれば大学や専門学校へ進むと良いでしょう。

 
特別支援学校の高等部を卒業した場合、大学や専門学校への進学、
障害者枠での就労、福祉就労などが選択肢になるでしょう。

その子の社会適応力や勉強の成績次第では、
大学に進学することも可能です。

 

大学や専門学校に進学できる能力がある場合は、できるだけ進学させ、
得意分野を伸ばす機会を持たせるのもよいでしょう。

 
就労に関しては、大学卒業後も含め、すべての場合に共通します。

一般枠での就労、障害者枠での就労、福祉就労といった選択肢があります。

 

障害が療育等により、ある程度マイルドになっていれば、
一般枠での就労も不可能ではないでしょう。

しかし、障害に対する配慮は期待できず、健常者と同じ土俵で
戦うことになるため、非常にストレスがかかるでしょう。

 

ストレスを溜めこんでしまえば、
二次障害を発症してしまう可能性があります。

 

また、元々二次障害を抱えていれば、
それを悪化させてしまう危険性があります。

障害者枠での就労では、ある程度の配慮が受けられます。

 

障害の特性や、二次障害への配慮も受けられるため、
本人にとってはある程度働きやすい環境かもしれません。

 

本人に合った仕事内容であれば、比較的快適に
過ごせるかもしれません。

 

しかし、収入は一般枠に比べて低くなります。

 

社会適応が悪く、二次障害も重い場合には、作業所などでの
福祉就労を選択することになる場合もあるでしょう。

 

その場合、配慮は受けられますが、
自立した生活を送れるだけの収入は期待できません。


 
自閉症の人は、急な予定変更やコミュニケーションが
苦手なため、接客や営業には向かないと言われています。

しかし、接客や営業の内容によっては、
比較的しっかり仕事ができる場合もあります。

 

営業トークなどを台詞として丸暗記し、うまく仕事を
こなしている人もいますし、接客業で窓口業務を行い、
その業務のリーダーを任されているような場合もあります。

 

ですので、向き不向きは一概には言えません。

大事なのは、周囲の理解と、本人の適性をしっかり見極めることです。


 

周囲が勝手に、「適性がない」と決めつけることは、
本人の成長の機会を奪うことになりかねません。
就職先としてどれを選ぶかは、本人の能力と、二次障害などの
状況によって変わってきます。

学校の先生や、障害者職業センター、発達障害者支援センターなどと
連携を取り、本人にとって上手く働ける環境を考えましょう。

 

また、働くにあたって、ジョブコーチなどの支援制度を利用するなど、
フォローしてもらえる環境を整えることも大事です。