高機能自閉症とは、自閉症のうち、
知的障害のないもののことをいいます。

 

~IQ69までを知的障害、
IQ70~IQ79がボーダー、
IQ80~が正常とされています。


ですから、高機能自閉症という場合、
IQ70以上であることを示しています。


 


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「高機能」とついているからといって、
必ずしも賢いということではありません。

知的ボーダーから、IQ120とか、IQ130といった
知能が非常に高い人たちも含まれ、その幅は非常に広いのです。

 

知的障害と自閉症は混同されがちですが、
それぞれ別の障害です。

ですから、知的障害を伴う自閉症を通常「自閉症」と呼び、
知的障害を伴わないものを「高機能自閉症」と呼んでいます。

 

高機能自閉症の場合、知的能力が比較的高いので、
幼いころには言葉の遅れがあったとしても、
成長するに従って言葉の遅れが改善されることが多いです。

高機能自閉症とよく似たものとして、
アスペルガー症候群があります。

 

両者の違いは、発達早期に言葉の遅れがあったかなかったか、
ということだけです。

言葉の遅れがあった場合は高機能自閉症、
なかった場合はアスペルガー症候群と呼ばれます。

 

しかし、両者を分ける必要性はないとも言われています。

現在では、どちらも「自閉症スペクトラム障害」
として統一されています。
高機能自閉症も、特徴は基本的に自閉症と同じです。

 

【幼児期の特徴】

 

★社会性の障害

・視線が合いにくい
・名前を呼んでも振り向かない
・他人に興味がなく、他の子供と一緒に遊ばない


・友人を好むように見えることもあるが、
関わり方が一方的だったりして上手く関係を築けない
・極端にマイペース

★コミュニケーションの障害

・言葉が出ない、出るのが遅い
・言葉の使い方が変
・おうむ返しがある
・話しているほど理解していない
・表情が乏しい
・相手の表情が理解できない


 

・クレーン現象がある
・子供らしくない話し方をする。形式ばっていたり、
大人のような難しい言葉で話す
・ダジャレなど、韻を踏む言葉が好き
・アイコンタクトやジェスチャーが少ない
・一方的に、自分の興味のあることだけを話す
・視覚的な理解に強いことが多い


 


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★想像力の障害

 

・手を目の前にかざしてながめたり、
手をひらひらさせたり、鳥がはばたくようにパタパタと振る
・その場でぐるぐる回り続ける
・ぴょんぴょん飛び跳ねる


・体を前後や左右に揺らす
・物を一列に並べる
・予定の変更が苦手でパニックになる
・環境や状況が変わるとパニックやかんしゃくを起こす
・特定のものに執着する


 

【子供時代の特徴】


 

★社会性の障害

・視線が合いにくい
・他人に興味がなく、他の子供と一緒に遊ばない


・友人を好むように見えることもあるが、
関わり方が一方的だったりして上手く関係を築けない
・極端にマイペース
・相手の立場に立つ、人の気持ちを考えることが苦手


 

★コミュニケーションの障害

 

・言葉はだんだんと追いついてくるが、周囲よりは話し方が幼い
・言葉の使い方が変
・話しているほど理解していない
・表情が乏しい
・相手の表情が理解しにくい


・形式ばっていたり、大人のような難しい言葉で話す。
・日常会話が苦手で、決まったパターンの返事で切り抜けようとする
・ダジャレなど、韻を踏む言葉が好き
・アイコンタクトやジェスチャーが少ない
・あいまいな指示が理解できない


・冗談や皮肉が理解できない
・一方的に、自分の興味のあることだけを話す
・視覚的な理解に強いことが多い
・物事を不必要なことまで事細かに説明しようとする
・失礼なことでも、思いついたことをそのまま言ってしまう


 

★想像力の障害

 

・手をひらひらしたり、パタパタと振ったりすることは
人前ではしなくなる。一人の時にはしていることがある。
・じっとしていられず、常にそわそわしている
・一つのことに熱中して、時間を忘れる
・同じことを飽きもせず繰り返す


・予定の変更が苦手でパニックになる
・状況や環境が変わるとパニックやかんしゃくを起こす
・特定のものに執着する


 

【大人の特徴】

 

★社会性の障害

・視線が合いにくい
・他人にあまり興味がない、自分から関わろうとしない


・一見人を好むように見えるが、関わり方が適切でなく
、人間関係がうまくいかない(不自然に近付きすぎたり、他人行儀だったりする)


・マイペースで、周りのスピードに合わせることを知らないように見える
・挨拶ができなかったり、お世辞が言えない


 

★コミュニケーションの障害

 

・言われたことを鵜呑みにする
・あまり話さない。逆に話しすぎる
・発言が一方的で、相手の反応に関係なく、
自分の興味のあることを話し続ける
・表情が乏しい
・空気が読めない
・冗談や皮肉、比喩が分からない


・やたら形式ばった話し方をする
・敬語が使えない
・日常会話が苦手
・ダジャレなどの韻を踏む言葉が好き


・あいまいな指示が分かりにくく、仕事でミスが多い
・相手の立場に立って物事を考えるのが苦手
・オブラートに包んだ表現ができず、
ストライクな発言をしてしまう。言葉のドッジボール状態になる

★想像力の障害

・いつも落ち着かず、そわそわしている
・いつも同じ手法で物事を処理することにこだわる
・状況や環境、予定が変わるとパニックになる
・同時にいくつものことをこなすことができず、仕事の能率が悪い


以上が、おおまかな特徴です。

 

しかし、必ずしもすべてがあてはまるわけではありませんし、
症状の出方も人それぞれです。


 
大人になるにつれて、特徴は薄くなっていきますが、
完全になくなることはありません。

いかに困った特性を減らし、社会に適応しやすくするか、
ということが大事です。

ですから、発達早期からの療育が必要なのです。