自閉症の診断ができるのは、早くて1歳半ころと言われています。

それも、自閉症スペクトラム障害の中でも、特に重度で、
典型的な自閉症の特徴が見られる場合です。

 

ほとんどの場合、1歳半検診で「自閉症の疑い」
で様子見をするように言われ、2歳~3歳ころ、
成長と共に自閉症の特徴が出そろい、
確定診断に至るのは大抵3歳頃になります。
 


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自閉症の特徴というのは、いわゆる3つ組の障害のことです。

自閉症は、重度で知的障害を伴う自閉症や、
知的障害を伴わない自閉症(高機能自閉症)、
アスペルガー症候群(言葉の遅れのない自閉症)、
 

軽度で自閉症の特性が薄い特定不能の
広汎性発達障害(PDD-NOS)などを含めて、
自閉症スペクトラム障害と呼ばれています。

自閉症スペクトラム障害と診断されるのに必要な条件、
それが3つ組の障害です。

 

3つ組の障害は、

「社会性の障害」
「コミュニケーションの障害」
「想像力の障害」
です。

 

では、自閉症の赤ちゃんの場合、
これらの障害はどういった行動として現れるのでしょうか。

以下に挙げてみましょう。

 

・乳をあげても目を合わせない
・抱っこを嫌がり、無理に抱っこしようとするとエビ反りになって落ちそうになる
・あまり笑わない


・名前を呼んでも振り向かない
・言葉が出ない、言葉がおそい
・喃語が少ない


 

・要求(おむつを替えてとか、おっぱいちょうだいなど)で泣くことがない
・大人に話しかけるような声がない
・おうむ返しが多い
・何を言っているのかわからない宇宙語が多い


・こちらの言うことをちっとも理解していないようだ
・ぴょんぴょん飛び跳ねる
・その場でくるくる回り続ける
・光るものを見つめ続ける


 

・回るものをじっと見る(扇風機の羽やミニカーのタイヤ、ベビーカーのタイヤなど)
・手をひらひらと振ったり、鳥がはばたくようにパタパタと振る
・同じ言葉を何度も繰り返す



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・親など大人の手をつかんで、クレーンを操作するようにしてものを取らせる(クレーン現象)
・気に入らなかったときの怒り方が異様で、泣き叫んでパニックを起こす
・落ち着きがない、抱っこされていてもじっとしていない
・いつまでも睡眠リズムが整わず、新生児のような睡眠リズムが続く


 

・親の後追いをしない
・子供向けのテレビを見ても、真似をして踊ったりすることがない
・赤ちゃん向けの遊び、「ハーイ!」などをしない
・逆さバイバイが治らない


 

など
これらの行動は、必ず現れるわけではありませんし、
これらの行動が見られたから必ず自閉症だという訳ではありません。

 

あまりに長く続いたり、発達が明らかに他の子より
遅れている場合にこれらの症状が見られた場合、
自閉症の疑いということで、検診で引っかかります。

 

検診で自閉症の疑いが出た場合、専門機関へと
紹介されますので、気になる点がある場合、
検診で相談してみるのがよいでしょう。

検診まで待てない場合、まずはかかりつけの小児科や、
児童相談所、保健所の発達相談などで相談してみましょう。

 

専門医の診断が必要だと判断された場合、
それらの機関から、病院を紹介してもらえます。

保健所や児童相談所で診断できるところもありますので、
まずは電話などで問い合わせてみましょう。

 

因みに、子供の自閉症の診断の専門科は、「児童精神科」や
「小児精神科」、「児童神経科」
です。児童神経専門医は、
小児科に所属していることが多いです。

精神科というと、うつなどの精神疾患を診るんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、精神科では脳の障害も
診療の対象としています。

 

専門医の数がまだ少なく、初診まで数か月から数年待ちと
いう場合もあるようです。

自閉症の可能性が高い場合、できるだけ早く療育を
受けることが必要であり、何年も待っている余裕はありません。


 

そういった場合、児童相談所や保健所の発達相談と連絡を取り、
子供の成長に必要な支援が受けられるよう、並行して動くことも必要です。