自閉症の診断は、専門の医師によって、
主に子供の行動を観察することで行われます。

では、どういった行動があれば、自閉症と診断されるのでしょうか。


いくつか例を挙げてみましょう。


 


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・小さな音にも敏感で、眠っていてもすぐに目が覚めてしまう
・逆に大きな物音にも驚かない。
・家族(主に母親)がいなくても、泣きもせず、平気で一人でいる
・耳はちゃんと聞こえているのに、名前を呼んでも振り向かない
・表情が少ない。能面のように常に同じ表情をしている


 

・触られるのを嫌がる
・視線が合わない、合いにくい。
向かい合っているのに、どこか遠くを見ているように感じる
・2歳を過ぎても言葉がほとんど出ない。
2~3語出たあと会話に発展しない
・1~2歳頃までに出ていた言葉が消失した
・人やテレビの動作のまねをしない


 

・手をひらひらさせたり、指を動かしてそれをじっと眺めている。
鳥が羽ばたくように、手をパタパタ振る
・周囲にほとんど関心を示さず、一人遊びをしている
・友達に興味がない、他の子を怖がる
・物を一列に並べる
・くるくる回るものや、きらきら光るものをじっとながめる



・遊びに介入されることを嫌がる
・ある動作や順序、遊びを飽きもせず繰り返したり、異様に執着する
・落ち着きがなく、手を離すとすぐにどこかに走って行ってしまう
・わけもなく突然笑いだしたり、泣き叫んだりする
・夜寝る時間や覚醒時間が不規則
・特定のもの、はじめてのものや場所を非常に怖がる


 


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・自分の手でものを取らず、人の手を使ってものを取らせようとする(クレーン現象)
・自分の思い通りにならないと、すぐにかんしゃくを起こす
・言い聞かせても分からない、しつけがしにくい
・異様にマイペース
・集団ですることを嫌がる
・爪先立ちでバレリーナのように歩く


 

・その場でぴょんぴょん飛び跳ねたり、くるくる回り続けたりする
・逆さバイバイがなおらない
・体を前後にゆすったり、横に揺すったりする(ロッキング)
・意味の分からない宇宙語を話す(ジャーゴン)
・「お茶飲む?」と聞いているのに、
「お茶飲む?」と返事をするような、おうむ返しが多い(エコラリア)


 

・嫌な音が聞こえると耳を塞いだり泣き叫んだりする
・「ただいま」「おかえり」といった言葉の関係の逆転
(自分が帰宅した時に「おかえり」と言ったり、帰ってきた人に「ただいま」と言ったりする)




これらは、あくまで一例です。

全ての自閉症児に見られる行動ではありませんし、
全ての項目があてはまるわけでもありません。

これらの行動が現れることには、原因があります。

 

例えば、触られるのを嫌がるのは、感覚の異常があるからです。

そっと触れられた時の感覚は、身の毛がよだつほど気持ち悪く、
ぞっとするのです。

 

触られることは苦手でも、
ギュッと力強く抱きしめられることは好む場合もあります。

訳もなく突然笑いだしたり、泣き叫んだりするのは
フラッシュバックが起こっているからです。

 

一般的にはフラッシュバックと言われますが、
当事者の感覚としては「タイムスリップ」のほうが妥当な表現でしょう。

楽しいことがあった時や、嫌なことがあったその場に、
自分の意思に関係なく、一瞬にしてタイムスリップしてしまいます。

 

その時の景色や感情がすべて再現されるため、笑ったり泣き叫んだりします。

事情が分からない周囲の人にとっては、
意味の分からない行動にしか見えないでしょう。

 

動作や順序に執着するのは安心感を得るためです。

自閉症の「こだわり」と言われるものです。

自閉症児なりのルールがあり、そのルールに従っていることで、
安心感を得ています。

 

そうやって、無秩序に思われる世界を、何とか意味のあるものとして
理解しようとしているのです。

こだわりを無理に辞めさせてしまうと、本人は世界が消滅するほどの
恐怖に襲われます。

 

人に迷惑をかけるようなこだわりや、困ったこだわりでなければ、
暫く様子を見ましょう。

こだわりを他のものにうつしかえていく方法もありますが、
そういった方法をとる場合、専門家に相談しながら行った方がよいでしょう。

 

夜寝る時間や覚醒時間が不規則な場合、
睡眠障害が潜んでいる場合があります。

自閉症児は、睡眠が下手な傾向があります。

 

その場合、睡眠障害の治療が必要になります。
以上のような行動があり、発達に不安がある場合、
速やかに専門家に相談しましょう。

自閉症であった場合、早期から療育を受けることで、
将来の可能性が大きく広がります。