自閉症の赤ちゃんに見られる兆候として、フラッピングをする、
後追いをしない、泣かない、ということがよく取り上げられます。

本当にそれは兆候なのでしょうか?

 

一つずつ、見ていきましょう。

 

【フラッピング】

 

フラッピング(ハンドフラッピングとも)とは、太陽や光を透かして
見るかのように、手を目の前にかざしたり、鳥が羽ばたくように
手をひらひらさせる動作のことを言います。


 


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手を目の前にかざすという動作には、いろいろなパターンがあり、
目の前に手のひらを差しだし、それを上下に動かして、景色を見ていたり、
単に目の前に手を固定して景色を透かして見ていたりします。


 

なぜそうするのかというと、景色が変わるのが面白かったり、
ちらちらと顔に当たる光を楽しんでいるとも言われています。

木漏れ日が揺れ動いているのを見るのは、楽しいですし、
心が癒されますよね。

 

それと同じ状態を、自ら作り出しているのではないか、と考えられます。

 

また、手をひらひらさせる動作にもいろいろなタイプがあり、
鳥が羽ばたくように体の両脇で両手をパタパタと動かしたり、
片手だけをパタパタととうごかしたり、

 

少し高い位置でひらひらと緩やかに動かしたり、腕ごとバタバタバタ!
と激しく振り回すような動作もあります。

なぜ手をひらひらさせるのか。一般的には、興奮している時や、
落ち着かない時、不安なときに出る動作だと言われています。

 

しかし、話せる当事者によると、喜びを体で表したり、
「自分はここにいる」「自分の手はここにある」と認識するためにしている、
という場合もあるようです。

また、単に暇をもてあましていて、手遊び感覚で行っている場合や、
手がそこにあるから振っているだけ、という意見もあります。

 

刺激が足りない時、自己刺激のために行う場合もあるようです。

フラッピングは、軽度の自閉症者にも見られる行動です。


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あまり長期間フラッピングをする場合、
自閉症を疑ってもよいかもしれません。

本人にとってはくつろぐための動作であるので、人に迷惑をかけないので
あれば、無理にやめさせる必要はないでしょう。

【後追いをしない】

 

後追いとは、赤ちゃんがお母さんの後をついて回ることです。

泣きながら「置いて行かないで!」と追いかけ、激しいときには、
お母さんはトイレに行くこともままなりません。

 

後追いは、大体生後6か月ころから見られ、8~9か月の頃がピークで、
1歳過ぎには徐々になくなるといわれています。

大好きなお母さんの姿が見えなくなると、「お母さんはすぐに戻ってくる」
ことがまだ理解できないため、不安でいっぱいになって、パニック状態で、
いなくなろうとするお母さんを必死で追いかけるのです。

 

これは成長のあかしでもあります。

自閉症の赤ちゃんは、お母さんが「大切な人」であることを認識しにくい、
と言われています。そのため、後追いをしない場合もあるのです。

 

しかし、自閉症の赤ちゃんでも、後追いをする場合があります。

環境の変化を嫌う「同一性保持」の特性があるためです。

 

お母さんが自分のそばからいなくなる、という環境の変化が嫌で、
自分がお母さんについて行くことで、いつもお母さんのそばにいる、
という「同一性」を保つのです。

では、それが正常な後追いか、そうでない後追いなのか、
どうやって見分けるのでしょうか?

 

健常児の場合、泣きながらお母さんの後を追っていても、
お母さんが戻って来ると、にこにこしてお母さんと遊び始めます。

しかし、自閉症児の場合、おかあさんが戻ってきても、
お母さんの存在を無視して一人で遊びます。

 

後追いするかしないかだけでは、自閉症かそうでないかはわかりません。

注意深く子供を観察する必要があります。

参照:赤ちゃんの自閉症特徴!

参照:自閉症と発達障害のクレーン現象いつから!

【泣かない】

 

自閉症の赤ちゃんは泣かなくておとなしい、と言われていますが、
実際はそうでもありません。

実際に泣かずにおとなしい自閉症の赤ちゃんもいますが、
むしろ、泣き叫んでばかりでどうしようもなかったという意見もあります。

 

健常児でも、泣く子、泣かない子、いろんな子がいます。

あまり気にすることはないでしょう。しかし、泣かなくて手がかからないから
といって、放っておいてよいわけではありません。

 

赤ちゃんは、いつでもお母さんを求めています。

泣かないからといって気にしすぎないようにしましょう。
特徴とされるものを3つ挙げました。

 

それぞれ、一つ一つの行動があるかないかで、
自閉症と断定できるわけではありません。

 

全体的な行動や発達の加減を見て、判断していきます。

何か気になることがあれば、子供の様子を細かく観察し、
専門家に相談しましょう。