アスペルガー症候群、自閉症など発達障害と言われる方たちの
個性として、1つの物に没頭して夢中になるという傾向もあります。

 

数字に強い、記憶力に優れている、その反面コミュニケーションが苦手、
言葉が出てこないなど得意・不得意の分野がはっきりと出てきている。


 

そんな傾向を、研究者でもあり、医師でもある杉山登志郎先生の
言葉を引用させていただくと、「発達でこぼこ」と表現されています。


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言い得て妙。この表現で殆ど説明がついているのでは?と思えます。

 

有名な例でいくと、ピカソやダリ、ゴッホなど絵画の巨匠たちや、
童話作家のキャロルも、アスペルガーに似た特徴を持っていたと
いわれています。

建築家のガウディもアスペルガーだったと言われています。

 

このアスペルガーにも「発達でこぼこ」があり、ガウディは視覚に
偏っていたタイプで、キャロルなどは聴覚に偏ったタイプであったと
の研究結果も出ています。

アスペルガーと1つにまとめきることができない難しさは、
この発達でこぼこが物語っております。


 

もしかしたら、健常者だと思われている方たちの中にも、
聴覚優れた個性を持っている方、視覚表現に独特の
表現技法をお持ちの方など、発達でこぼこは存在しているのです。

 

この絵画や芸術分野で活躍するには、ある程度のアスペルガー的な
要素、自閉症的な要素が必要であるとまで言われています。

 

創造性を研究する上では、アスペルガー、自閉症要素は既に
無視できる存在ではなく、脳が生まれながらに持っている特性が、
なんらかの影響を与えると考えるのが、自然であり必須であると
いうのが近代の考え方です。


 

これらの発達でこぼこの個性を持つ方たちには、
いくつか共通した特徴があります。

 

■1つめの特徴は、対象への関心が極度に高いという点です。


 

1つの主題に徹底的に集中しながら何かを生み出す努力ができるのは、
これら症候群の特徴でもあります。

そして、非常に長い時間、1つの物事に集中できるという強みも特徴です。

 

■2つ目は視覚記憶の強さです。


 

見た記憶にもとづいて、鮮明な線や絵を描くことができるという
個性を持つ場合もあります。

教科書の写実的な暗記もその1つで、彼らは文字として意味を理解して
いなくても、どのような線が書かれていたかを鮮明に記憶しています。

見た物をそのまま記憶する能力が強みであると言えます。

 


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■3つ目は、細部に拘るとう点です。


 

絵を描く時に全体の構造やバランスをとる所から始めますし、
学校でもそう学んできたかと思いますが、発達でこぼこの方は
細部だけを集中して描き上げることがよくあります。

 

その繊細さに驚かされるほど。「自然の光景を正確に細部まで
描くには、これらの症候群は必要な条件である」とまで言われています。

 

■4つ目は記憶力の良さ。


 

記憶が良いので、複数の光景が混ざり合っていることが多く、
今現在の様子を描写している作品でも、遠い記憶の風景がカットイン
してくる作品も多く見受けられます。

抽象画のような仕上がりになるかもしれませんが、本人にとっては
呼び出された記憶を描写したに過ぎないということもあるのです。

 

■最後に5つ目は、感情が表現されやすいという点。


 

アスペルガーや自閉症の子はコミュニケーションが苦手で、
言葉で表現するのではなく、絵を描いたことで位置が伝わる場合もあり、
聞き手が引き出してあげることで、視覚で精度の高いコミュニケーションを
行うことができる場合もあります。


 

絵を描くことは案外ハードルの高いものですが、コミュニケーションツール
として案外活用されているケースが多いものです。


 

絵心がなくても意思が伝われば大丈夫だと割り切って、
積極的に文字やイラストを使って相手に事実だけではなく、

その目的や意味なども含めた、意味の含有量が多い
コミュニケーションをぜひ行っていただきたいと思います。