軽度発達障害とは、知的障害のない発達障害のことを指し、
知的障害がない、という意味で「軽度」と表現されるのであって、
決して障害自体が軽いという意味ではありません。

 

さて、軽度発達障害には、自閉症スペクトラム障害、
ADHD(注意欠如・多動性障害)、LD(学習障害)、
発達性協調運動障害などが含まれます。


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では、軽度発達障害の人の特徴には、どういったものがあるのでしょうか。

 

①自閉症スペクトラム障害の場合

 

自閉症スペクトラム障害の乳児期・幼児期の特徴としては、
目が合いにくい、爪先立ちで歩く、その場でくるくる回る、
横目でものを見る、言葉が遅い、感覚の異常がある、

 

食べ物の好き嫌いが激しい、触られるのを嫌がる、
一旦癇癪を起こすとなかなかおさまらない、
ジャーゴン(意味のない単なる音の羅列。

 

俗に言う宇宙語)をしゃべる、エコラリア(おうむ返し)がある、
親の手を取って自分のしたいことを代わりにさせる(クレーン現象)、
集団行動ができない、一つの物ごとに固執する、といったことがあります。

 

自閉度が重い場合は、乳幼児期に診断がつきます。

しかし、これらは通常の発達の中でも起こることですので、
少しの期間、上記の行動を取ったからといって、
過度に心配することはありません。

 

あまりに期間が長い、異様に固執するなど、
困るようであれば、専門家に相談しましょう。

自閉症スペクトラム障害の小学校~高校・大学時代の
特徴としては、授業中にぼんやりしている、教室にいられない
(感覚過敏が理由であることが多い)、癇癪を起こして教室を飛び出す、

 

ストレスで体調不良を起す、不登校、友達とのトラブルが絶えない、
人の話が聞けない、相手の反応を無視して一方的に話す、

一つのことにこだわり興味のない事には取り組めない、
集中や気持ちの切り替えが下手、といったことが挙げられます。

 

また、これらの特徴が理由で、いじめにあいやすい傾向があります。
比較的自閉度が軽い場合、この段階で診断がつくことも多いです。

自閉症スペクトラム障害の大人の特徴としては、
友人が少ない(例外はあります)、人の話が聞けない、
言われたことが理解できていない、一方的に話す、

 

常識がない(ように見えるだけで、それは感覚の違いが原因のことが多い)、
自信がない、ストレスを抱え込み体調を崩しやすい、融通が利かず頑固、
といったところでしょう。


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大人になるまで障害に気付かれずに育った場合、
「皆ができることが、自分には出来ない」という負の経験を
積み重ねてしまい、劣等感を抱いていることも多く、
うつなどの二次障害を引き起こしやすいです。

 

②ADHDの場合

 

ADHDの場合、幼児期には他の子供より活発に見えます。

常に動き回っている、何かに突き動かされるように動きまわる、
突然走り出し止まらない、引きとめてもじっとしていられない、
常にしゃべっている、座っている時も常にもぞもぞと体を動かしている、
という特徴があります。

 

ただ、これらは2~3歳くらいまでの子供にはよくみられることで、
もう少し大きくならないと診断がつかないことが多いです。

大きくなるに従って、このような特徴は薄れていきます。

 

小学校~高校・大学時代は、授業中に立ち歩いたり、
座っていても貧乏ゆすりをするなど常に動いている、
授業に集中していない、忘れ物が多く何度注意してもなおらない、
課題が期限までに提出できない、といった特徴がみられます。

 

大人の場合、多動は治まっていることが多いです。

多動が残る場合もありますが、衝動的な行動はずいぶん減ります。

ですが、時間が守れない、遅刻が多い、忘れ物が多い、
仕事や提出物の期限が守れない、といった特徴が目立ってきます。

 

③LDの場合

 

LDの場合、学習における障害ですので、大半が学童期に発覚します。

黒板の文字を書き写すのに非常に時間がかかる、文字の
読み飛ばしが多い、ノートのマスに綺麗に文字が書けない、
簡単な算数の問題で計算間違いを繰り返すなど、学習上の困難を示します。

 

④発達性協調運動障害の場合

 

こちらも、学童期に気付かれることが多いです。

小学生になっても靴ひもが結べない、文字が綺麗に書けない、
ハサミが上手に使えない、ボタンがかけられないなど、
手先の器用さに関わる特徴がみられます。

 

また、体全体を使う動作にも問題が出るため、縄跳びが飛べなかったり、
極端に運動ができないなどの特徴があります。

これらの障害は、単独で抱えている場合も、
重複して抱えている場合もあります。

 

いずれにしても、本人が辛さを感じているようであれば、
しかるべき機関に相談して、本人が生きやすい環境を整えてあげましょう。