ADHDとの診断があってからどんな人に出逢えたかによって、
その後の人生も変わってくるのかもしれません。
決して「ADHDだから・・・」とあきらめたりすることはないのです。
一人一人の性格の違いと同じように、
趣味や仕事も向き不向きがあるものです。
きっと子どもの頃から他の人には持っていないような
得意なことがあったと思います。
それを親御さんや身近な大人に伸ばしてもらいたいのです。
大人は比較的子どもを見る時、苦手なこと克服することに
時間をかけ、力を入れて他のものと同じくらいに出来るように
するとこがその子のためと思いがちです。
しかしADHDの子どもはやはり苦手な部分が顕著に表れて
しまうために、平均化しようとすると叱咤激励が増え、プレッシャーも
かかりその子自身の自己肯定感を下げてしまいがちなのです。
学生時代も社会人になってもコミュニケーション能力は大事ですが、
まず特性をつかんだ上で他の人には真似のできない能力に光を当ててください。
◆苦手な部分を理解してサポートする
いつも叱られる。いつも同じような場面で失敗を繰り返す。
など本人も自覚していることはたくさんあるでしょう。
サポートをしてくれる第三者の目で判断、理解をすることで
必要以上に苦しい場面に会うことを減らせるかもしれません。
どんな人でもマイナスが続くより、認められる場面や達成感が
多いほど能力を発揮できるものなのですから。
・時間間隔が弱い → タイマーなどで知らせる 締め切りを設定する
・せっかちでイライラしやすい → 一息つく避難場所や音楽を聴くなどの空間や時間
・重大な結論を衝動的にきめてしまう → メリット、デメリットを書きだして視覚化する
・段取りの悪さ → 優先順位を決める やる順番を書き出す
・片付けができない → ラベルを貼る、しまう場所を決める
・集中できない → 気が散ってしまうようなものは置かない
・うっかりミスをする → 毎日のやるべきことを繰り返し習慣化する
◆ADHDではないかと言われた著名人
・トーマス・エジソン
・ケネディ大統領
・クリントン大統領
・マイケル・フェルプス (水泳選手 八冠達成)
その他 アスペルガーやディスレクシア(失読症)、
サバン症候群など発達障害と言われるものを
持ちながら成功している人もたくさんいます。
・スティーブン・スピルバーグ
・トム・クルーズ
・スーザン・ボイル
・坂本竜馬
・長嶋茂雄
・黒柳徹子
・山下清
◆仕事の選び方
ADHDの特性から行くと事務職や流れ作業などの繰り返しのものは
あまり合わないかもしれません。
発想豊かなアイデアを採用してもらえるようなもの。
企画や営業のような職種の方が会うかもしれません。
実際仕事が始まる時にはペアリングが出来るとよいでしょう。
フォローしてもらったり、アイデアを採用されたりすると
自己肯定感が上がりやる気も起きてくると思います。
今は就職サイトなどでも一人一人の経歴や得意なもの
不得意なものも含めて選べるようになってきていますので、
エントリーシート等に書き込む際には出来るだけ繕わずに
ありのままを見てもらえるように心がけてください。
面接、採用となるまでは時間もかかり難関かと思いますが、
実際に仕事に就いてわずかのうちに辞めてしまうようでは
先方にも迷惑が掛かりますし、本人も気持ちが落ち込んでしまうでしょう。
仕事は1年2年と季節を何度か繰り返してこそ身に付き、
アイデアも人脈も広がっていきます。
短期間で結論を出さなくてもいいように、家族や親御さんの
サポートを受けて仕事探しをしていただきたいものです。