ADHDの特性や傾向を知ることは、
ひとりひとりの性格が違っているのと同じです。

診断名が付いたとしても一括りに出来るものではありません。

 

生まれた環境、育った土地柄、親兄弟の有無・・・
考えてみたら誰一人と同じということはありえないのです。


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せっかく持って生まれた性格が穏やかであっても、
環境に恵まれなければ穏やかさは活かせません。

 

対応の仕方を間違えてしまうと、本来持っている良い
部分が消えてしまって2次障害が起きる場合があります。

自己肯定感を十分に育てられるような環境づくりをしていきたいものです。

 

◆どんな傾向があるの?

 

・落ち着きがなく、じっと座っていられない
・外からの刺激に反応しやすく、集中がむずかしい
・言われたことも、すぐに忘れて興味のある方へ行動してしまう

・順番、ルールが守れない
・理解できても、気持ちの方をコントロールできない

 

子どもは集団の中で過ごすことで、ひとりの時には
出来ないような成長を見せてくれます。

それはどの子どもも一緒ですが、ADHDの子どもは
本来一人で考えたり、作業をするときに大勢の中にいても
他を遮断する力が弱いのです。

 

そのため、集団と個別の時間を組み合わせて
あげるのがよいのではないでしょうか。

好きなこと、興味のあることについては大人顔負けの
集中力と吸収力を発揮します。

 

小さい頃、電車、国旗、車など膨大な知識を短い
時間に覚えてしまい驚かせてくれたりします。

ただ、学校などオープンクラスのような作りになっている場所、
ガラス張りの建物の中で1つのことに打ち込まなければならない
場合などは相当辛いと思われます。
 

◆感情がコントロールできなくなった時

 

「自分が先にやりたい」「人のものでも欲しくなる」園での集団行動、
学校での授業、休み時間など思わずケンカになったり、
注意を受けてしまうことも多々出てきます。

 

「自分も欲しいけど、あの子も欲しい)「自分もやりたいけど、
あの子の方が先に並んでいた」

 

穏やかに過ごしている時間にはもちろんよく理解しています。

順番守らないと他の子どもが楽しくないことも、この前譲って
もらったこともちゃんと覚えています。

 

でも、我慢できなくなってしまうのです。

いけなかったことわかっているのです。


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感情がコントロールできなくなってしまった時は、人から指摘を
受けますので怒りの感情が湧きだし攻撃的になっています。

 

一緒にいる子に危害を加えてしまうこともありますので、
一時的にその場所から離してあげることが大事です。

園や学校で教室の隅にパーテーションで空間を作ってもらったり、
保健室や図書室など人のいない静かな場所で少しの時間過ごしましょう。

 

落ち着けば今あったこともちゃんと分析できます。

自分の悪かったこと、お友だちの言葉や態度がきつかったこと
一つ一つ解きほぐします。

 

そのあと当事者の相手の子どもに同席してもらってください。

「こういう気持ちだったんだね」と
お互いの気持ちを理解できれば仲直りが出来ます。

 

◆忘れ物、やらなければいけないことができない

 

学校に持っていかなければいけないものを用意しているうちに
違うものに興味がわいてしまい、全く手付かずになってしまう。

忘れ物をしてしまう原因はこういう状態が多いのではないかと思います。

 

明日の準備をするのであれば、メモの活用をお勧めします。

子どもたちにとってのメモは学校で使っている連絡帳です。

担任の先生も、おうちの人も毎日目を通してくれる
連絡帳は格好のツールです。

 

「お母さんがお買いものに行くとき忘れ物をしないように
メモ持っていくのと同じなんだよ」とよく話します。

学校で書いてくる持ち物に対して色のついたものでチェックを
してみるのはどうでしょうか。

 

自分で用意する時、ランドセルにいれたら赤で○、おうちの人が
確かめてちゃんと入っていたら青で○。

〇が全部そろったら、シールを一枚貼る。のように集中と
達成感が途切れないように工夫をしてみてください。
 

◆気を付けて欲しいこと

 

ADHDの子どもは感情のコントロールが難しいために、
お友だちに痛みを加えたり、一緒に遊びたくないなど
不快な思いをさせてしまうことがあります。

 

それでも、自分がやってしまったことがいけなかったことは、ちゃんと
理解しているので、出来るだけ頭ごなしに怒らないで欲しいのです。

 

落ち着いているときは本当に優しい子どもなのです。

おうちの人の事も、先生もお友だちのことも大好きなのです。

 

大人だってやめた方がいいと分かっているのにやめられないこと
あるじゃないですか。「つい一本」「最後の一回」・・・

そんな感じなんだろうなって言う気持ちで接してあげてください。