アスペルガー症候群には、コミュニケーションの障害、
対人関係の障害という症状が顕著に出ており一般的に
言われていることですが、もう1つ重要な障害があります。

想像力の欠如という課題です。


 

言葉の裏側を汲み取る、相手の表情から推測する、
そして学習上の困難やこだわり行動の問題が
出てくることが予測されます。



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学習能力は時として平均以上の成績を上げる個もいますが、
その元となる力は暗記力に起因するケースが多く見られます。

 

アスペルガー症候群の子でも、長所・短所があり全てに
記憶力の高さがあるとは言い切れませんが、記憶力の
高さと想像力の低さが当てはまる科目が得意科目と
なって出てきます。


 

漢字、社会、理科のような暗記もの、英語も単語の意味は
強いが長文ができないなど、明らかな個性が見えてきます。


 

また、公式を当てはめていく計算問題も得意とする子が
多いのも特徴です。

特定分野に突出した力を発揮する子もいるので、駅名を覚える、
アニメのキャラクター全ての特徴を暗記しているなど、
機械的な暗記に優れている特長があります。


 

学習能力を考えると極度に苦手な分野があります。


 

文章問題や複雑な応用問題はお手上げのことが多く、
自由な議論、課題を設定した論作文、作者の意図や
意味するものを記述することは上手く解けないことが多いものです。

 

得意なことには突出する、苦手なものは見向きもしない、
察することができないという傾向を「シングル・フォーカス」
と言われていますが、複数の教科をバランスよく学ぶことはできません。

 

1つの教科をとことん深く追求していくタイプが多いようです。



 

バブルの頃は平均的な学力よりも専門能力を良しとする風潮もありましたが、
数学に突出した能力を発揮して大学へ飛び級するニュースも思い出されます。

 

今の学習環境は答えを出すことよりも、考えることを優先する傾向にあるので
アスペルガー症候群の子にとっては、力を発揮する場面が少なくなって
いるのかもしれません。


突出した能力は、その子の長所や魅力、アイデンティティでもあるので、
総合力ばかりを追い求めていくと生きずらい環境になってしまうかもしれません。

 


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対人トラブルや学習上の躓きも多い小学生の期間ですから、
その子が得意としている専門能力、特定能力を認め、
褒めることは忘れて欲しくないと思います。


 

学校生活で自分の存在感を実感できる、そのことだけは忘れずに
実践していただきたいと思っています。


 

学校生活への弊害をなくしていくためには、この好きな科目を
生かしつつ、他の科目にも興味を持ってもらえるような誘導を
してくことが大切です。

 

アスペルガー症候群に限らず好きな科目に偏って学ぶのは当然の
ことですが、複数の科目を学ぶことで得意な科目の考えられる
範囲も限られてしまいます。


知識や常識の欠如が目立つことになるので、興味関心の幅を広げていく。

 

そのためにも叱ってやらせていくのではなく、褒めてその気にさせて
いくような方法が有効です。これは大人でも同じことですよね。


想像力を必要とする美術や自由研究、作文なども手順を作って
あげると自分で作業を進めることができます。

 

他の生徒からするとヒントを与えているなどの誤解を招く
恐れがありますが、答えへの手順を与えるのではなく、

考える順番、決めている手順を決めてあげると想像力を
必要とする科目でも対応することができます。


 

学校生活を充実したものとしていくためには、好奇心や
興味関心を示す
ものとして

「具体的にどうしたら良いのか?勉強する方法を教えてあげる」

ことが効果的だと考えられています。

 

親は時として、「自分で考えなさい」と言ってしまいがちですが、
その言葉の意味を汲み取ることができませんので、
なぜ冷たくされているのかを理解することができない場合があります。

 

1つ1つ示唆することは大変な努力が必要ですが、お子さんの成長を
助ける意味でも、根気よく手順を示してあげて欲しいと思います。