自閉症児の多くはクレーン現象と呼ばれる特徴的な
意思表示を行います。

ここではその特徴的なクレーン現象について解説してきます。


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●クレーン現象の有無

 

最初に理解して置いてほしいことですが、クレーン現象の
有無が自閉症を決定付けるものではなく、クレーン現象が
あるから自閉症であることはありません。

自閉症ではない子供の場合でもクレーン現象と
呼ばれる行動を行うこともあります。

 

また自閉症児は必ずクレーン現象と呼ばれる行動を
行うわけではありませんので、クレーン現象がないからと
言って必ずしも自閉症ではないというわけではありません。

クレーン現象は自閉症児に多い行動であることを理解し、
注意して観察することが大切です。

 

そのためクレーン現象に気がついたら、クレーン現象以外の
行動にも注視してください。

仮に自閉症児であったとしても、クレーン現象を辞めさせれば
自閉症が治るというものではありませんので、クレーン現象
そのものを止めてしまう必要はありません。


 

意思表示の一つとして理解してあげましょう。
 

●クレーン現象とはなにか


 
自閉症児は自分と他人の境界線が曖昧です。

通常は小さいころから自分とそうでない人が区別されますが、
自閉症児は身近にいる存在を自分の体の一部として認識
していたり、自分の物であると理解していることがあります。


 

そのため人の手を自分の手として
利用しようと知ることがあるのです。


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例えば手にしているジュースのふたが開けられなければ、
定型発達の子であれば、ジュースを親の元へ差し出します。


 

しかし自閉症の子の多くは親の手を取りジュースに近づけるのです。

人の手をクレーンのように利用することから、こうした行動を
クレーン現象と呼びます。


冷蔵庫に入っているジュースが飲みたい場合は、
手を引いて冷蔵庫まで移動させます。


テレビのスイッチを入れて欲しいときは、リモコンまで
手を引いてスイッチを押させます。


 

人の手を自分の手のように利用し、
クレーンのように操作するのがクレーン現象です。

 

●クレーン現象の年齢


 
クレーン現象は定型発達児にも見られます。

1歳から2歳程度まではまだまだ言葉も未熟ですし、
上手に指さしができません。
 


そのため手を持って意思表示を行うことがあります。

ですから、
クレーン現象だけを見て自閉症を疑う必要はありません。

 

一過性の場合が多いですし、言葉が増えたり指さしが
出来るようになるとクレーン現象を行わなくなってきます。

 
クレーン現象は定型発達児にも見られるものですので、
そこまで心配はいりません。

 

しかし2歳を過ぎても指さしをしない、言葉で表現しない、
クレーン現象を行うという場合は注意して観察して
あげることが大切です。


 

多くの子は言葉が出始めたり、指先が器用になり指さしの
概念を覚えたあたりでクレーン現象を辞めることが多い為です。


 
指さしを理解できているか、自分の手と人の手を区別できているかなど、
クレーン現象以外のことにも目を向けて見てください。