一口に障害者といっても様々な障害があります。

重度の知的障害は、いわゆる知恵遅れ,重度精神遅滞,重度精神薄弱者です。

重度の障害者を取りまく状況は、比較的充実した身体障害者の福祉に比べて、
福祉サービスの中でも最も遅れた部分です。

重度障害者は働くこともできず,言葉を話すことも理解することもできません。


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また、食事、排泄、更衣といった生きていくために必須な活動も
全面的な誰かの介助が必要になります。


知的障害とは?



発達期(おおむね18歳未満)までに生じた知的機能の障害により、
認知能力(理解・判断・思考・記憶・知覚)が全般的に遅れた
水準にとどまっている状態のことです。


軽度から重度知的障害者にみられる行動




・理解力や表現力が乏しい

向かい合って指導をすると、左右が逆になって混乱を起こしてしまう。

・記憶量が少ない

一度に複数のことを伝えても、一部しか覚えていない。
記憶の蓄積量が普通の人に比べて劣っている。


・未熟さが消えない


いくつになっても幼稚な行動が多く見られ、大人の年齢になっても
甘えたがりで注意を引こうとします。


・コミュニケーションの障害


分からないことがあっても怒られることを怖れ、口ごもったままでいます。
また、注意をするとパニックになる特徴があるので、慎重に教育しなければなりません。

叱責に関してはデリケートに行う必要があります。
それだけ、受け止め方が繊細です。


・身に付けるのに時間がかかる

洋服を一人できる・たたむ、靴の紐をむすぶ、字の読み書きなど
普通の人にとっては簡単なことでも身に付けるのに時間がかかります。



重度知的障害の原因



・病理的要因

染色体異常や先天性疾患などの病気、
あるいは出産時の脳の圧迫などが原因です。


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生まれた時から知的障害であった事も珍しくありません。

・生理的要因

特にその他の疾病を有さず、知能指数だけが低い水準の場合、
脳の発達に障害が起こったことが原因として挙げられます。

・心理的要因


社会的な発育環境を原因として、後天的に発生する場合もあります。

育児放棄など心理的要因により発生した場合は、
原因が解決すれば知能指数も元のレベルに戻ることが多いです。



重度知的障害は、知能指数によって決まります。



WHO(世界保健機構)が定めた疾病分類ICD-10の精神・行動の障害の
分類では、知的障害の重さを、軽度・中等度・重度・最重度の4段階で
表しており、どの段階に該当するかは知能指数によって決まります。


重度知的障害の場合は、知能指数20~34は重度に分類されます。

言語・運動機能の発達が遅く、
学習面ではひらがなの読み書き程度に留まります。


日常会話は年齢と共に可能になりますが、
簡単な受け答えしかできません。


情緒の発達が未熟で、身辺処理は不可能なので、
衣食住には保護や介助が必要になります。


参照:重度障害者とは?症状特徴や原因は?

参照:重複障害者の施設画像!費用と実態は?

知的障害者の就業と実態とは?



知的障害の場合、働く意欲や態度が問題となりますが、
働く意欲や態度が十分ではあっても就労支援に関しては、
主に次のような問題があります。


・障害特性である知的能力、、対人関係、
 社会適応能力などが関係する問題を抱えやすい。

・雇用者側の知的障害についての理解認識不足があります。
 知識がなければ上手に接する事が困難です。

・最低賃金が保障されるにしても、就労で得られる収入は少ない。
 
・生活に必要な収入が十分に得られたとしても、今度はまた問題があります。
 金銭の自己管理が難しいために収入に見合った計画的な
 生活を維持していくことに困難です。

お金の使いが分からないので、実際に収入があっても、
それをどう使えば良いかの面で行き詰まってしまいます。