障害年金とは、国民年金法や厚生年金法に基づいて、
病気やけがによって一定以上の障害を負った人に対して支給される公的年金です。
障害年金の対象の内訳は、身体障害と精神障害(知的障害含む)です。
精神障害者に支給される年金は、精神疾患により
日常生活や社会生活が困難である人を対象としています。


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障害年金には、主に、障害基礎年金と障害厚生年金があります。

 

どちらを受給できるかは、障害を負う原因となった病気やケガによる初診日が、
国民年金の加入期間にあるか、厚生年金の加入期間にあるかで決まります。
初診日が国民年金の加入期間にあれば障害基礎年金を、
厚生年金の加入期間にあれば障害厚生年金を申請・受給することになります。

 

精神疾患で障害年金を申請する場合、
初診日から1年6か月が経過していることが条件となります。
受け取れる額は、以下の通りです。

 

【障害年金の額】

 

★障害基礎年金

 

・1級…年額97万5100円
・2級…年額78万100円
※障害基礎年金は2級までしかありません

 

★障害厚生年金

 

・1級…報酬比例の年金額×1.25
・2級…報酬比例の年金額
・3級…報酬比例の年金額、もしくは最低保証額(年額58万5100円)のどちらか高い方

 

・障害手当金(一時金)…障害厚生年金3級の最低保証額の2倍(117万200円)、
もしくは障害厚生年金の額の算式により計算した額の2倍のどちらか高い方
※障害厚生年金では、受け取っていた給料の額によって、年金受給額が変わります

ちなみに、各等級のおおよその判断基準は以下の通りです。

【障害年金の等級の判断基準の目安】

 

・1級…精神障害で、長期間の安静を必要とする状態であり、
日常生活を送ることが不可能な状態であること。つまり、寝たきりの状態。
・2級…精神障害で、日常生活が著しく制限されている状態。
労働による収入を得ることができない状態であること。つまり、寝たきりに近い状態。

・3級…精神障害で、労働が著しく制限される状態。日常生活はなんとか送れる状態。

・障害手当金…精神障害で労働が制限を受ける状態。


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※等級の認定は、日常生活の状況を重視して行われます。

障害年金制度における精神障害とは、以下の障害です。

 

【障害年金制度に該当する精神障害】

 

・統合失調症、統合失調症型の障害、妄想性障害
・気分障害、うつ病、双極性障害(躁うつ病)
・症状性を含む器質性精神障害
・てんかん
・知的障害
・発達障害
※人格障害、神経症、自律神経失調症、抑うつ状態は基本的に障害年金の認定対象外です。

申請には、医師による診断書が必要です。診断書は、
年金事務所で受け取ることができます。

 

障害基礎年金の場合は、お近くの役所の国民年金担当窓口でも受け取ることができます。
年金申請時に提出する診断書には、以下のような注意点があります。

 

【障害年金の診断書の注意点】

 

・あいまいだったり、不正確なものは認められません。嘘を書けば医師が訴えられます。
・所定の様式でないもの(病院独自の診断書など)は認められません。

・カルテに書かれていることのみが記入されます。
主治医の知らない日常生活のことは書けません。
ですから、普段の診察で、日常生活の困りごとなど、きちんと伝えておく必要があります。

・医師は、自ら診断していない患者の診断書は書けません。
・精神保健指定医または精神科医の作成した診断書でないと認められません。

診断書の内容を、少し詳しくご説明しましょう。

参照:精神遅滞の症状とIQ知能指数!

参照:精神遅滞と知的障害の違い

参照:アスペルガー有名人

【診断書に記載される内容】

 

・障害の原因となった傷病名
・発症から現在までの病歴、治療の経過、内容など
・診断書を書いた病院での、初診時の所見
・発育歴、教育歴、職歴

・治療歴
・障害の状態(抑うつ状態、躁状態、幻覚妄想等、いくつかのチェック項目があります)
・日常生活の状況
・日常生活の能力の程度

・身体所見
・臨床検査の内容
・福祉サービスの利用状況
・日常生活の活動能力や労働能力
・予後

など
※障害厚生年金の診断書を参考にしています。

申請には、こういった内容の診断書に加え、病歴申立書を自分で書く必要があります。

障害年金を受給できるかどうかは、主治医や年金事務所、
お近くの役所の年金窓口に聞いてみましょう。

 

主治医が診断書を書いてくれるのであれば、障害年金を受給できる可能性が高いです。