自閉症スペクトラム学会とは、自閉症児や自閉症者、
自閉症周辺の発達障害児・者の教育や医療、福祉などの
向上と発展を目的とし、研究や実践を行う特定非営利法人です。

 

自閉症スペクトラムとは、自閉症とその仲間の障害を、
連続した一つの障害とみなす考え方です。


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はじめ、重度の自閉症やアスペルガー症候群などは、
別の障害だと考えられていました。

 

しかし、研究が進むにつれ、重度の自閉症や軽度の自閉症、
アスペルガー症候群などは、自閉の濃度の差による分類であり、
本来は重度の自閉症から健常者までひとつながりの連続体
(スペクトラム)なのではないかと考えられるようになりました。

 

そこで、現在では自閉症とその仲間の障害をひっくるめて、
自閉症スペクトラム障害と呼んでいます。

 

【自閉症スペクトラム障害に含まれるもの】

 

・自閉症(古典的自閉症、カナ―タイプの自閉症)
・高機能自閉症
・アスペルガー症候群
・広汎性発達障害
・高機能広汎性発達障害
・特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)

自閉症スペクトラム学会では、これらの障害を対象とし、
以下のような活動を行っています。

 

【自閉症スペクトラム学会の活動】

 

・教育や医療、福祉などに関する研究会を開く
・会報など、情報誌を発行する
・自閉症関連の機関との連絡や連携を行う
・自閉症スペクトラム支援士の認定を行う

など


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自閉症スペクトラム学会を通して発表される研究論文は、
教育や医療、福祉などの現場での実績がある人や、
研究において実績のある人が書いているものであり、
自閉症者にかかわる人にとっては非常に有益であるといわれています。

 

自閉症スペクトラム学会に所属できるのは、
自閉症スペクトラム障害のある人にかかわる仕事をしている人です。

 

自閉症スペクトラム学会独自の認定制度を設けていて、
研究者や教育者、支援員などの技術の向上、
知識の向上に力を入れています。

 

【自閉症スペクトラム学会の所属対象となる人】

 

・幼稚園や保育園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校などの先生
・公の児童相談所で働いている人
・保健所や児童福祉施設で働いている人

 

・自閉症関連の仕事をしている医師や看護師、理学療法士、言語聴覚士など

・学校で心理に携わっている人、臨床心理士、臨床発達心理士など、
自閉症関係の資格を持っている人
など

自閉症スペクトラム学会では、自閉症スペクトラム障害を抱える人の
支援のエキスパートを育てています。

 

支援士の認定は3段階あり、それぞれ実践経験や試験によって認定されます。

 

【自閉症スペクトラム支援士について】

 

・自閉症スペクトラム支援士(STANDARD)

 

自閉症スペクトラム障害に関する基本的な知識を持ち、
自閉症スペクトラム障害の子どもや大人への支援を一定期間経験
している人で、自閉症スペクトラム学会の定める試験に合格した人。

 

・自閉症スペクトラム支援士(ADVANCED)

 
自閉症スペクトラム障害に携わった豊富な経験があり、
学校や職場で自閉症スペクトラム障害児・者への
支援のリーダーとして活躍できる人材。


 

・自閉症スペクトラム支援士(EXPERT)

 
自閉症スペクトラム障害関係の研修で講師を務めたり、
学校や職場でコーディネーターとして活躍できる人材。

また、自閉症スペクトラム障害者への支援をする人の指導ができる人材。

自閉症スペクトラム障害者には、「3つ組」と呼ばれる特性があります。

 

その特性をきちんと理解し、支援することが重要です。

 

自閉症スペクトラム障害に関する知識や経験が豊富でないと、
対応が難しい場合もあります。

参照:発達障害者の就労支援!

参照:自閉症スペクトラム支援士の資格試験について

 

【自閉症スペクトラムの3つ組の障害】

 

① 社会性の障害

 

視線が合わない、人へのかかわり方が不適切、
集団行動が苦手、他人に興味がないなど、社会生活における障害
 

② コミュニケーションの障害

 

言葉が出ない、言葉が遅い、適切な表現ができない、
言葉が理解できない、表情が乏しい、空気が読めないなど、
コミュニケーションにおける障害
 

③ イマジネーションの障害

 
常に同じであることにこだわる、手をひらひらしたりくるくる回ったりなどの
常同運動がある、特定のものに執着するなどの特徴

 

これらの特性をきちんと理解し、適切に支援できる人材は、非常に重要です。

 

そういったことから、自閉症スペクトラム学会の活動や、
自閉症スペクトラム学会の認定する支援士への期待が高まっています。