1歳児検診とは、赤ちゃんが生後12か月になり、
いろいろな能力を身につけてくるころに行われる検診です。

自治体によっては1歳児検診がなかったり、
有料で、任意で行ったりしている場合があります。


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1歳児検診では、ひとり立ちや伝い歩きができるかなどの運動面の発達や、
身体的な成長の具合、病気などの異常がないかを調べます。

 

【1歳児検診の検査項目】

 

・身長、体重、胸囲、頭囲の測定
・聴診(心臓や呼吸など、内臓の状態のチェック)
・触診(頭部の大泉門、小泉門、の異常の有無、臓器の腫れの有無などのチェック)
・視診(皮膚の状態などのチェック)
・目の病気はないか、目は見えているか

 
・つかまり立ち、伝い歩きはできるか
・予防接種は済んでいるか
・言葉が理解できているか
・離乳食は順調に進んでいるか
・乳歯はきちんと生えてきているか

など

生後12か月では、まだ完全に言葉を理解しているわけではありません。

 

しかし、一部の単語の意味は理解することができている頃です。

 

パパ・ママといった言葉が言えるか、理解できているかをチェックします。

喃語であっても、意思のある言葉を発しているかどうかなど、チェックします。

1歳児検診で自閉症や発達障害が発覚することがあるか、ということですが、
よほど重度の場合をのぞいて、見つけることは難しいといわれています。

まず、発達障害について簡単に説明しましょう。

 

【発達障害の種類】

 
★自閉症スペクトラム障害
 
・自閉症(知的障害を伴う自閉症、カナータイプの自閉症)
・高機能自閉症
・広汎性発達障害
・高機能広汎性発達障害
・アスペルガー症候群
・特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)


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★注意欠如・多動性障害(ADHD・ADD)
 
・多動、衝動性が強いタイプ
・不注意優勢型(ADD)
・混合タイプ

 
★学習障害(LD)
 
・読字障害
・書字障害
・計算障害
・その他の学習障害
 
★発達性協調運動障害
 
★トゥレット症候群
 

これらのうち、早期に発見できるのは、自閉症スペクトラム障害のみだといわれています。

 

【自閉症スペクトラム障害とは?】

 
「自閉症スペクトラム障害」とは、知的障害を伴う自閉症を中心とした、
その周辺の障害をひとまとめにした呼び方です。

 

かつては、上記のように、自閉症やアスペルガー症候群など、
自閉症の仲間の障害を細かく分類していました。

 

しかし、重度の自閉症から健常者までは、実は一つの連続体であり、
ここまでは自閉症、ここからはアスペルガー症候群などと、
きれいに分けることができないことがわかってきました。

 

そのため、自閉症とその周辺の障害をひとまとめにして、
「自閉症スペクトラム障害」と呼ばれるようになりました。

 

【自閉症スペクトラム障害の特性】

 
自閉症スペクトラム障害には、「3つ組の特性」と呼ばれるものがあります。

 

① 社会性の障害

 

・視線が合わない、合いにくい
・名前を呼んでも振り向かない
・そばに人がいても、まるで誰もいないかのようにふるまう
・他人に興味がない
・母親を求めていないように見える
・一人でも平気

など

 

② コミュニケーションの障害

 

・言葉が出ない、遅い
・喃語が少ない、相手をしてくれる人に話しかけるようなそぶりがない
・いわれていることが理解できていない
・アイコンタクトが少ない
・表情が乏しい

など

 

③ イマジネーションの障害

 

・目の前に手をかざしてひらひらさせ、じっとそれを見つめている
・くるくる回るもの、キラキラ光るものをずっと見つめている
・特定のものに異様に執着する
など

以上の特性は、あくまで一例であり、当てはまらない場合もたくさんあります。

参照:障害児が生まれる確率!年齢によって変わる?

参照:自閉症の赤ちゃんの症状は?手に特徴は?

 

1歳児検診では、運動面や知能面、身体的成長など、
全体的な発達の度合いをチェックします。

 

つかまり立ちや伝い歩きができなければ、身体的な異常や疾患を
抱えていないかどうかを検査する必要があります。

 

また、運動面での発達の遅れから、知的な遅れが発覚することもあります。
言葉の理解の遅れの傾向から、
自閉症スペクトラム障害などの疑いが出てくることもあります。

 
しかし、12か月ではまだ個人差も大きく、知的な遅れや自閉症スペクトラム障害などは、
重度の状態でなければ発見は難しいといわれています。

自閉症スペクトラム障害の3つ組の特性が出そろうのは、
だいたい3歳ごろだといわれています。

 

ですから、1歳児検診で発見される確率は低いと思われます。

 
知的な遅れを伴う重度の自閉症である場合でも、
1歳半ころにようやく障害の可能性を指摘されることが多いようです。

自閉症スペクトラム障害以外の障害では、もっと後になってから
特性が強く表れてきます。

 

ですから、1歳児検診で発見されることは、ほぼありません。