統合失調症とは、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の
バランスが崩れることで発症する、脳や神経系の慢性の病気です。

 

神経伝達物質のバランスが崩れることで、緊張やリラックスを
コントロールする機能、意欲やその持続に関する機能、
情報処理や認知に関する機能に障害が起きると考えられています。

 

そのため、人と交流しながら家庭生活や社会生活を送ることが困難になります。

また、急性期には病識を持てないという特徴があります。


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発症は100人に1人と言われており、決して珍しい病気ではありません。

 

統合失調症の治療は、主に薬剤で行われます。

 

ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質のバランスを
改善する薬を服用し、脳や神経の働きを整えます。

では、統合失調症であるのに、薬を飲まないとどうなるでしょうか?
まずは、統合失調症の症状を見てみましょう。

 

 

【統合失調症の症状】

 

★陽性症状

 
急性期に現れる症状です。

安心感や安全であるという感覚を著しく失います。

薬で症状を抑えることができます。

 

・眠れない
・興奮しやすい、すぐに激高する
・音や気配に非常に敏感になる
・周囲が不気味に変化したように感じる
・リラックスできない
・頭の中が騒がしい

 
・自分のことが周囲に筒抜けのように感じる
・常に人から見はられているように感じる
・客観的に見れば不合理でありえないことだが、
本人には確信できる妄想によって、行動が左右される
・敵に襲われる、警察に追われている、自分は世界を動かせるなどの妄想がある
・幻覚がある

 

など

 

【陰性症状】

 
休息期、回復期に現れる症状です。
・根気や集中力が続かない
・意欲がない、無気力
・喜怒哀楽などの感情が乏しい
・横になって過ごすことが多い


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・難しい話を、簡単にまとめて話すことが苦手
・会話を積極的に続けることが困難
・考えがまとまらない
・話が飛ぶ
・自分でいろいろなことを決定することが難しい
など

統合失調症では、前兆期・急性期・休息期・回復期・安定期という経過をたどります。

短くても数か月、長ければ数年にわたり、これらの経過をたどることになります。


 

ほとんどの場合、統合失調症と診断されるのは、急性期の陽性症状が現れた時です。

 

陽性症状があるときに服薬をはじめ、症状がよくなったからといって
薬を飲むのをやめてしまうと、再び急性期の症状が現れる可能性が高くなります。

 

ストレスにさらされると再発しやすく、うまくいっていない家族と暮らした場合、
1年以内の再発率は90%ともいわれています。

 

再発を繰り返せば繰り返すほど、回復は遅れます。

 

また、勝手に服薬をやめてしまうと、一気に急性期に戻ってしまい、
緊急入院することになってしまいます。

 

ですから、一見よくなったように見えても、再発を防ぐために、服薬が必要なのです。

統合失調症の急性期であるのに服薬をせず、症状を放置した場合、
状態はどんどん悪化し、慢性化してしまいます。薬を飲まないと、
異常行動を抑えることはできません。

 

妄想や幻覚が激しくなり、周囲に当たり散らしたり、トラブルを起こしたりして、
家族や近所の人、赤の他人に被害が及ぶこともあります。

 
異常行動を抑えないまま放置してしまうと、話が支離滅裂になり、
妄想に飲み込まれてしまいます。

大暴れしたり、大声でわめいたり、独り言をぶつぶつ言い続けたり、
徘徊したり、他人に暴言をはくなど、興奮して手が付けられなくなる場合もあります。

状況によっては、警察のお世話になってしまうこともあります。
また、幻覚や幻聴、妄想で頭がいっぱいになり自分で考えて
行動することができなくなります。

 

人の家に上がり込んだり、車の前に飛び出したり、関係ない人に怒鳴ったりと、
自分と他人の区別がなくなってしまいます。
さらに状態が悪化すると、自分の思考にとらわれ、周りの人の言葉は届かなくなります。

 

家族の言葉でさえ、信用できなくなり、自分の殻に閉じこもったり、
寝たきりになってしまったりします。

 
統合失調症を放置すると、いわゆる「廃人」になってしまいます。

参照:統合失調症の人は結婚できる?遺伝確率は?

参照:統合失調症の人は仕事が続かない?辞めたいときは?

 

参照:アスペルガー症候群の有名人一覧表
急性期の統合失調症患者には、病識がない場合も多く、
病院にもいかず服薬もしないまま病状が悪化してしまうことがあります。

 

そうなると、家族であっても手が付けられない
状態になってしまうことも、少なくありません。

 
そうなる前に、病院できちんと診断を受け、適切な治療を受けることが必要です。
もし、最悪の事態に陥ってしまっている場合は、
そういった患者を医療につなげる組織も存在します。

家族だけで抱え込まず、支援してくれる機関を探し、連絡を取ってみましょう。

解決の糸口がつかめるかもしれません。