統合失調症とは、脳や神経系などの機能が障害される、慢性の病気です。

ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の失調が原因で、
緊張やリラックスをコントロールする機能、意欲やその持続に関する機能、
情報処理や認知に関する機能にトラブルが起こると考えられています。

 

そういった機能が障害されるため、人と交流しながら家庭生活や
社会生活を送ることが困難になります。


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発症は、およそ100人に1人、主に10代後半から30代に多く、
男女比は1.4:1といわれています。

 

統合失調症の症状としては、陽性症状と陰性症状の二種類があります。
 

陽性症状は、急性期に現れ、安心感や安全であるという感覚が失われます。

 

また、妄想や幻覚といった症状が現れます。陰性症状は休息や回復期に現れ、
根気や集中が続かなかったり、無気力だったり、疲労感が強く一日中寝て
過ごしてしまうなどの症状があります。

統合失調症の治療は、主に薬で行われます。


 
薬によって、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質のバランスを整えます。
統合失調症の治療には、抗精神病薬が使われます。

抗精神病薬は、統合失調症の症状である感情不安定、
幻覚、妄想、思考障害などを軽減します。

 

脳内の情報伝達機能の混乱を鎮め、症状を改善するといわれています。

現在、数十種類の抗精神病薬があります。

 

 

【統合失調症の治療に使われる薬一覧】

 

ここに取り上げる薬は、統合失調症の治療によく使われる薬です。

ここに書かれている薬以外にも、たくさんの種類があります。

 

★従来型抗精神病薬

 

主にドーパミンに作用することにより、陽性症状に効果があります。

陰性症状にはあまり効果はありません。

 

(最初に書いてあるものが一般名、カッコ内が商品名です)


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・クロカプラミン(クロフェクトン)
・クロルプロマジン(コントミン、ウインタミン)
・スルピリド(ドグマチール、アビリット、ミラドール)
・ゾテピン(ロドピン、メジャピン、セトウス)
・チミペロン(トロペロン)
・トリフルオペラジン(トリフロプラジン)
・ネモナプリド(エミレース)

 
・ハロペリドール(セレネース、ハロステン、リントン、レモナミン)
・ピモジド(オーラップ)
・フルフェナジン(フルメジン)
・プロムペリドール(インプロメン)
・ペルフェナジン(P2C、トリラホン、トリオミン、ネイカ)
・モサプラミン(クレミン)
・レボメプロマジン(ヒルナミン、ソフミン、レボトミン)
・塩酸スルトプリド(スタドルフ、バチール、バルネチール)

 

★新規(非定型)抗精神病薬
主にドーパミンとセロトニンに作用し、陽性症状と陰性症状の両方の
症状に効果があるといわれています。

 

特に、ものを考えたり、注意を向けたり、感情を持ったりといった、
認知機能が改善されるのが特徴です。

 

従来型抗精神病薬に比べ、手や体の震え、
下やあごのこわばりといった副作用が軽減されています。

 

・リスペリドン(リスパダール他)
・パリペリドン(インヴェガ)
・クエチアピン(セロクエル)
・ペロスピロン(ルーラン)
・オランザピン(ジプレキサ)
・アリピプラゾール(エビリファイ)
・プロナンセリン(ロナセン)

以上、統合失調症に使われる主な薬を取り上げました。

 

参照:統合失調症陰性症状の新薬はロシュRG1678の効果改善は?

参照:統合失調症陰性症状の原因と対策治療法

 

参照:アスペルガー症候群の有名人一覧表

これらの抗精神病薬だけでなく、睡眠障害がある場合には、
睡眠を助ける薬を処方したり、不安や陰性症状に対して
抗不安薬や抗うつ薬が処方されることもあります。

 

新規(非定型)抗精神病薬の中には、自閉症スペクトラム障害の
興奮状態を抑えるために処方される薬もあります。

 

必ずしも、これらの薬が処方されたからといって、
統合失調症であるとは限りません。

 

抗精神病薬は、統合失調症以外の症状に対して処方されることもあります。

中には、胃薬として使われている薬もあります。

 

 

きちんと診断を受け、薬を服用した場合、治癒したり軽い障害のみで済むことが多いです。

 

・回復、軽度障害の割合…49%
・初回入院後五年間安定している人の予後…68%が良好

 

 

また、適切な治療やリハビリを受けた人の40%が1年以内に就労し、
68%の人がほとんどの症状が消失、78%の人が充実した生活を
送っているという調査結果もあります。

 

 

抗精神病薬は癖になるとか、飲まないほうがいいといった情報に
惑わされることなく、必要な薬はきちんと服用し、
適切な治療を受けて回復を目指しましょう。