統合失調症とは、いろいろな刺激を伝え合う、
脳や神経などの機能が障害される慢性の病気です。

緊張やリラックスをコントロールする機能や、意欲やその持続に
関する機能、情報処理や認知に関する機能にトラブルが起き、
人と交流しながら家庭や生活で生活をすることが困難になります。

およそ100人に1人が発症するといわれており、
思春期から青年期(10代後半~30代)に多く、
特に10代後半殻20代に発症のピークがあるといわれています。


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男女比は1.4:1と言われています。

統合失調症が起こる原因は、様々です。

しかし、いくつか原因と考えられるものがあります。

 

【統合失調症の原因とされるもの】

 
① 脳の生物学的要因
 
ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質のバランスの異常
 
② 心理的要因
 
本人の心理面の脆弱性
 
③ 環境的要因
 
強いストレスなど

 

主にこれらが統合失調症の発症のリスクとなるといわれていますが、
これだけが原因であると言い切ることはできません。

統合失調症の発症には、様々な要因が複雑に絡み合っています。

 

統合失調所は遺伝する、という情報は、一部は正しい情報であり、
一部は正しくありません。

なぜかというと、病気自体が遺伝するのではなく、「病気になりやすい体質」
が受け継がれる、というのが正しいからです。

 
いろいろな血縁関係での発症率を見てみましょう。

 

【統合失調症の血縁者の発症率】

 

・一卵性双生児の発症一致率…60~70%
・二卵性双生児の発症一致率…15%

 
・両親のどちらかが統合失調症の子どもの発症率…10%
・両親ともに統合失調症の子どもの発症率…40%
・両親のどちらも健常者の子どもの発症率…約1%
・祖父母、叔母などが統合失調症の子どもの発症率…約4%

 

双生児の発症一致率を見ると、遺伝的要素は
少なくはないということがわかります。

しかし、同じ遺伝子を持つ一卵性双生児であっても、
一致率は100%ではありません。


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遺伝子だけが発症要因ではないということです。

 
また、統合失調症の原因と考えられる遺伝子も、1種類ではなく、
たくさんの遺伝子が関係しているといわれています。

たくさんある原因遺伝子のうち、いくつか一定以上の量を
持つと発症する可能性が高くなるとも考えられています。

 

ちなみに、

 

・統合失調症の患者の60~80%の人は、血縁者に統合失調症の人がいない
・統合失調症の人の両親は90%が健常、兄弟を含めても80%が健常

とも言われています。

 
この統計では、統合失調症の患者の親兄弟が統合失調症である
確率は、10~20%ということになります。

血縁者に統合失調症の人がいる場合、
統合失調症の発症率は確かに高くなります。

 

しかし、それは病気自体が遺伝したのではなく、あくまで
「病気になりやすい体質」が受け継がれているだけなのです。

 
これは、「ガン家系」というようなものと同じである、
と考えていただければわかりやすいと思います。

 

ガンになりやすい体質の家系に生まれても、
必ず全員がガンになるわけではありません。

素質を持っているから気をつけなさい、という程度のことです。

 

統合失調症になりやすい素質を持っていることがわかれば、
発症しないよう工夫をすることができます。

脳の生物学的要因、つまりドーパミンやセロトニンなどの
神経伝達物質の失調については、そうなりやすい体質で
あることを変えることはできません。

 

しかし、心理的要因や環境的要因は避けることができます。

 
統合失調症の発症を防ぐには、ストレスと上手に付き合い、
自分の心が疲れてしまうことを避け、ストレスが大きくなりすぎないよう、
環境を整える必要があります。

参照:統合失調症の症状の具体例

参照:統合失調症が治るまでの期間


参照:アスペルガー症候群の有名人一覧表
もし、遺伝的に統合失調症を発症しやすい家系であるとわかっても、
それを嘆いたり過度に心配する必要はありません。

 

リスクがあることを知り、発症させないよう適切な対応をとることが大切です。
統合失調症は、100人に1人発症するといわれている病気です。

 

そんなに珍しい病気ではなく、誰もが発症しうる病気だといわれています。
リスクがあることを知っていれば、万が一発症したときにも、
早期に正しい対応をすることができます。