統合失調症とは、いろいろな刺激を伝え合う、
脳や神経などの機能が障害される慢性の病気です。

以前は「精神分裂病」と呼ばれていました。

 

しかし、その呼び方はあまりよくないということで、
現在は「統合失調症」と呼ばれています。


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統合失調症の原因は、詳しくはわかっていませんが、
ドーパミン系やセロトニン系の脳内伝達物質のバランスが
崩れることで引き起こされると考えられています。

 

それにより、緊張やリラックスを司る神経系や、意欲や
その持続に関する機能、情報処理や認知に関する
機能にトラブルが起こると考えられています。

 

統合失調症には、頭がざわざわしたり、幻覚があったり、
妄想が出るなどの陽性症状と、根気や集中力が続かない、
無気力、寝てばかりいる、自分でいろいろなことを決めることが
難しいといった陰性症状があります。

 

このように説明すると、「何をするかわからない病気」「不気味な病気」
といった感覚を持ってしまうかもしれません。

しかし、それは偏見であり、患者と付き合う上では
そういった考えを捨てる必要があります。

 

統合失調症にかかわらず、精神科の病気は目に見えず、
なかなか症状や苦しみを理解しにくいものです。

一見、元気そうに見えてしまうこともあります。
そういった患者に対し、どのように対応するのがよいのでしょうか。

 

【統合失調症の患者への対応】

 

 

① 病気のつらさを理解する

病気のつらさというのは、経験した人にしかわかりません。

 

外から見ていると、大した刺激でもないのに疲れ果ててしまったり、
苦痛に感じるのは「甘え」だと思ってしまうかもしれません。

しかし、患者本人にとっては大変な苦しみだったり、
辛さだったりすることも、たくさんあります。

 

患者が何を苦しいと感じているのか、理解してください。

怠けやだらしなさにみえるものが、病気の症状で
あるという認識を、しっかり持ってください。

 
決して、「気持ちがたるんでいる」とか「甘えだ」などと言わないようにしましょう。

頑張ろうとしても頑張れない病気なのです。

患者本人は、頑張れないことに苦しんでいます。


 
その傷をえぐるようなことは、決してしないでください。


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病気を受け入れることが、回復への近道です。

本人と病気とは、分けて考えましょう。


 
生活のしづらさを理解したうえで、身の回りのことは
自立してできるよう、サポートをしましょう。

 

② 医師と協力して患者を支える

 

 

できる限り診察に同伴し、家での様子を主治医に伝えたり、
薬の飲み忘れがないよう気を配りましょう。

統合失調症の治療に薬は欠かせません。

 

「薬なんかに頼るな!」などと、
患者を混乱させるような発言は控えてください。

 

③ 接し方を工夫する

 

患者は対人関係に非常に敏感になっています。

対人関係がうまくいかなくなるのも、症状の一つです。


 
対人関係によるストレスが、再発の引き金を引くこともあります。
患者を批判的に扱わない、非難しない、心配しすぎないようにしましょう。

一定の距離を保って、患者の理解者であることを示してください。


 
患者のことを認め、困っていることは一緒に解決する方法を
考えるという立場に立つのが理想的な関係です。

周囲が患者とうまくコミュニケーションをとることが、回復への近道です。

参照:てんかんの子供の性格は変化する?

参照:てんかん高齢者の原因と特徴


参照:アスペルガー症候群の有名人一覧表
 

④ 自分を大切に

 
病気になったのは、誰が悪いわけでもありません。

当事者やその周囲の人を決して責めてはいけません。


 
また、自分の生活を犠牲にしてまで、患者に付き合う必要はありません。

面倒を見る側が体調を崩してしまっては、元も子もありません。

自分の生活・人生を大切にしたうえで、患者の治療に協力しましょう。
もし、耐えがたい場合や、悩みが尽きない場合は、
専門家の助けを借りましょう。


 
また、同じ悩みを抱える家族会などに参加するのもよいかもしれません。

統合失調症では、人と交流しながら、
家庭や社会で生活をする機能が障害されます。


 
また、病識が持てないことも特徴ですので、
周囲の人の手助けがなければ、治療もうまくいきません。

 
自分を犠牲にすることなく、適度な距離で、
専門家と協力しながら患者を支えていきましょう。