統合失調症とは、いろいろな刺激を伝える脳や
神経などの機能が障害される、慢性の疾患です。

詳しい原因はわかっていませんが、ドーパミン系や
セロトニン系などの脳内伝達物質が関連していると考えられています。

 

緊張やリラックスをコントロールする神経系、意欲やその持続に関連する機能、
情報処理や認知に関する機能にトラブルが起こるといわれています。


スポンサードリンク





発症率はおよそ100人に1人、思春期から青年期
(10代後半から30代)での発症が多いといわれています。

 

統合失調症の発症から治癒までは、長い期間がかかるといわれています。

たいてい、数年単位での経過となります。
統合失調症の経過には、前兆期・急性期・
休息期・安定期の4つの期間があるといわれています。

 

【前兆期】

 

急性期前に、様々な症状が現れ始めます。

精神的な症状としては、焦り・不安・感覚過敏・集中できない
・気力がなくなるといった症状が現れます。

 

この時期にはまだ、うつ病や不安障害などのほかの疾患との区別がつきにくく、
すぐに統合失調症と診断ができないことが多いといわれています。

不眠・食欲減退・頭痛など、自律神経系の身体的な症状も出やすくなります。
再発を繰り返している場合、この前兆を利用して、再発を早期発見することができます。

 

【急性期】

 

一般に数週間単位で症状が続くとされています。
急性期には、妄想や幻覚といった、統合失調症に特徴的な症状が現れます。

幻覚や妄想は、当事者に不安・恐怖・切迫感などを強く感じさせます。

 

それらは当事者の行動にまで影響し、睡眠や食事などのリズムが崩れ、
生活が破たんしたり、行動がまとまりを欠く、周囲とコミュニケーションを
とることが困難になるなど、日常生活や対人関係が障害されます。


スポンサードリンク




投薬治療により、症状がおさまることがほとんどです。

症状が強い場合、入院して治療することもあります。

 

【休息期】

 

数週間から数か月単位で症状が続くといわれています。
治療で急性期がだんだんとおさまっていき、現実感を取り戻してきます。

感情の起伏が乏しい、無気力、根気や集中が続かない、
横になって過ごすことが多い、引きこもってしまうなど、
陰性症状が中心となります。

 

この時期は、ちょっとした刺激やストレスで急性期に逆戻りしやすいです。

 

【回復期】

 

数か月から数年単位で症状が続きます。
治療を続けることで、現実感を取り戻していきます。

疲労感ややる気がない、集中力が続かないなどの陰性症状を自覚するようになります。

 

将来に対する不安と焦りが出てくることもあります。

 

一見、かなり良くなったように見えますが、本人はまだ元気がない状態です。

回復を辛抱強く待つ必要がある時期です。

参照:サヴァン症候群の診断や原因や症状

参照:サヴァン症候群とは?絵の才能が優れている?

 

【安定期】

 

回復期を経て、安定を取り戻します。

完全に病気の前の状態に戻ることもあれば、
急性期の症状の一部が残ってしまうこともあります。

 

また、回復期の元気のない状態や、陰性症状が続いてしまうこともあります。

安定期が長く続き、リハビリをして社会復帰し、治癒へと向かう人が多いです。

しかし、中には再び前兆期が始まり、再発してしまうこともあります。

 

統合失調症の予後は以下の通りです。

 

・治癒、軽度障害など良好な状態…50~60%
・初回入院後5年間安定していた場合の予後…68%が良好
・重度障害を残す場合…10~20%

 

適切な治療やリハビリを受け、安定期を保てた人の場合、
40%の人が1年以内に就労するといわれています。

 

参照:アスペルガー症候群の有名人一覧表

また、68%の人がほとんどの症状が消失し、73%の人が
充実した生活を送れているという報告があります。

統合失調症といっても、軽度のものから重度のものまで症状は様々です。

 

症状が重症化しないうちに病気を発見し、適切な治療を受けることができれば、
回復までの期間も短くなり、予後もよいといわれています。

 
精神的な不調を感じたら、まずは専門家である精神科や心療内科に相談しましょう。

統合失調症は当然のことながら、うつ病や双極性障害、
その他の精神疾患であっても、早期発見早期治療が、回復への近道です。

 
精神科や心療内科は、怖いところではありません。

 

ごく普通の人たちが、たくさん通っています。

安心して、専門家に相談しましょう。