統合失調症とは、刺激を伝え合う脳や
神経などの機能が障害される慢性の病気です。

詳しい原因はわかっていませんが、ドーパミン系や
セロトニン系などの作用の異常が指摘されています。

 
緊張やリラックスをコントロールする神経系、意欲やその持続に関連する機能、
情報処理や認知に関する機能に何らかのトラブルを起こしている状態です。


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人と交流しながら、家庭や社会で生活をするという機能が障害され、
病識が持てないことが特徴です。

 

発症率は人口のおよそ100人に1人と言われていて、
決して珍しい病気ではありません。

誰もが発症しうる病気と言われています。


 
では、統合失調症とは、どのような症状が出るのでしょうか。

 

【陽性症状】

 
急性期に現れる症状です。安心感や、安全であるという感覚を著しく失います。

一度症状が現れると、回復は緩やかで、長い時間がかかります。

 

・眠れない
・音や気配に非常に敏感になる
・周囲が不気味に変化したように感じる
・リラックスできない、常に緊張状態である
・頭の中がざわざわと騒がしい
・強い疲労感がある

 

・自分のことが周囲に筒抜けになっているように感じる
・常に人から見はられているように感じる
・悪口を言われたり、非難されたり、中傷されていると思い込む
・悪口や命令などの幻聴が聞こえる

 

・客観的には不合理だが、本人には確信できることによって、行動が左右される
・幻覚がある
・妄想がある

など

統合失調症の幻聴や幻覚は、比較的有名な症状であると思います。

 
幻聴は、普通の声のように聞こえて、実際の声と区別できないパターンや、
直接頭の中に聞こえる、テレパシーを受診しているような感覚のパターンがあります。

幻聴と対話したり、幻聴に聞き入って一人でニヤニヤしてしまうことがあります。
幻覚は、実際にはないものが感覚として感じられるものです。

 


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幻聴も、幻覚の一種です。

 

ほかには、幻視といって、見えるはずのないものが見えてしまうこともあります。
しかし、幻覚がある=統合失調症というわけではありません。

 

幻覚は、様々な原因によって引き起こされると考えられていますが、
どのようにして幻覚の症状が現れるのかは、まだわかっていません。

妄想や、妄想に近いものとして、以下のような症状があります。

 

★妄想の症状

 

・敵が自分を襲おうとしていると思い込む(迫害妄想)
・近所の人のある行動が、自分への警告だと感じる(関係妄想)
・周囲の人が自分をちらちら見ているように感じる(注意妄想)
・警察に追われていると思い込む(追跡妄想)

 

・自分には世界を動かす力があると思い込む(誇大妄想)
・考えていることが音声化され、外部から聞こえてくるように感じる(考想化声)
・誰かに体を操られているように感じる(作為体験)
・自分の考えが全員に知れ渡ってしまっていると思い込む(考想伝播)

など

 

【陰性症状】

 

休息期、回復期に現れます。病気の症状として認知されにくい症状です。

怠けや努力不足とみられてしまうことがあります。

 

・根気や集中力が続かない
・意欲がない、無気力
・喜怒哀楽などの感情がはっきりしない、感情の起伏が乏しい
・横になって過ごすことが多い
・一見元気に見えるのに、仕事や家事が続かない

 

・込み入った話を、簡潔にまとめて話すことが難しい
・会話を積極的に続けることが困難
・考えがまとまらない
・話の内容が飛ぶ
・自分でいろいろなことを決めて生活することが難しい

 

急性期に現れる陽性症状と比べると、休息期・回復期に現れる陰性症状は
病気の症状としてとらえにくいものが多いです。

 

しかし、これらの症状をきちんと病気の一部だと認識しなければ、
生活上の失敗を招き、自信を失ってしまいます。
また、陰性症状が出ている状態は、一見回復したように見えますが、
本人はまだ元気になっていない時期です。

 

参照:精神遅滞と知的障害の違い

参照:精神障害の種類と原因!診断チェック


参照:アスペルガー症候群の有名人一覧表
疲れやすさや無気力は病気の症状であり、怠けているわけではありません。

 

病気から回復するのを、辛抱強く待つ必要があります。
本人も、焦りが出てきてしまうことがありますが、疲れやすさは
「まだ病気が治っていませんよ」という合図です。

 

焦るなと言われても、なかなか難しいものがありますが、
主治医や家族などとしっかり相談し、着実な回復に
向けてしっかりと休養するようにしましょう。