アスペルガー症候群とは、自閉症の仲間の障害です。


「症候群」とついているので、病気と勘違いされがちですが、
脳の機能の異常による生まれつきの障害です。
 

現在、アメリカ精神医学会の定める診断基準では、
アスペルガー症候群という診断名は削除され、
「自閉症スペクトラム障害」として吸収、統一されています。


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自閉症スペクトラム障害に含まれる障害は、以下の通りです。
 

【自閉症スペクトラム障害に統一された障害】

 
・自閉症(古典的自閉症、カナータイプの自閉症)
・高機能自閉症(知的障害のない自閉症)
・アスペルガー症候群
・広汎性発達障害(PDD)
・高機能広汎性発達障害(HF-PDD)
・特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)
 

※高機能自閉症とアスペルガー症候群は、今までにも、
同じものであるという意見と、別物であるという意見が存在していました。

 

アスペルガー症候群は自閉症の一種ですから、
自閉症スペクトラム障害の特性である、3つ組の特性を持っています。
 

【自閉症スペクトラム障害の3つ組の特性】

 
① 社会性の障害…他人とのかかわり方における障害

② コミュニケーションの障害…自分の思いをどう伝えるか、
相手の言いたいことをどう理解するかという能力の障害

③ イマジネーションの障害…○○ごっこなどふり遊びが苦手、
見立て遊びが苦手、こだわりが強いなど

 
自閉症スペクトラム障害のなかでも、アスペルガー症候群に該当する場合、
言葉の発達に遅れはなく、流ちょうに話せるため、一見コミュニケーションの
障害はないように思われます。


 
しかし、よく観察してみると、イントネーションがおかしかったり、
話しているほどに理解していないなど、コミュニケーションに異常が見られます。

アスペルガー症候群の場合、小さいうちには障害を抱えていることに気づかれにくく、
「少し変わった子」という風にみられてしまうことがあります。


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しかし、よく観察していると、特徴が見つかることもあります。

 

【アスペルガー症候群の赤ちゃんや幼児の特徴】

 

★赤ちゃんの特徴

 

・おとなしすぎる、あるいは手がかかりすぎる
・3~4か月になっても、親を認識していないようだ
・コミュニケーションが取れていない感じがする
・にらむ、うなるなど、かんしゃくのような行動が多い


 
・身体的能力の発達には遅れは見られないのに、コミュニケーションに違和感がある
・親を目で追わない、親を必要としていないように見える
・人と目が合わない、合いにくい、どこか遠くを見ているようだ
・微笑みかけに反応しにくい
 
・くるくる回るものやキラキラ光るものをずっと見ている
・触られるのを極端に嫌がる。抱っこさえも嫌がる場合もある
・少しの物音にも敏感で、眠っていても目を覚ます。起きているときは、びっくりして泣き出す

 
以上が、赤ちゃんの頃に見られる特徴です。


 
しかし、小さい間は、健常の子どもでもこういった行動が見られることがあり、判別は困難です。

心配しすぎる必要はありませんが、あまりにも様子がおかしいときには専門家に相談しましょう。

 

★幼児の特徴

 
・親の顔色や様子を窺うそぶりがない
・こだわりが極端に強い
・コミュニケーションがとりにくい
・かんしゃくを起こすことが多く、いったんかんしゃくを起こすと手がつけられない
・混乱してフリーズしていることがある
・やたら格式ばった、大人のような話し方をする
・子どもらしくない
 
・天才児だと思われることもある
・自分の気持ちがうまく表現できないことが多い
・指示に従いにくい。指示が通らない
・納得できないことは、拒否する
・集団行動が苦手
 
・他の子に興味がないように見える
・他の子に興味はあるが、かかわり方が適切ではない
・同じことを繰り返す
・自分の興味のあることを延々としゃべり続ける
 
・行動がパターン化されていて、いつもと違うことを嫌がる
・話し方、イントネーションがおかしい。方言を話さない
・ダジャレが好き
・ボディランゲージ、アイコンタクトが少ない
・不器用
 
・感覚の異常がある
(聴覚過敏・鈍麻、視覚過敏・鈍麻、嗅覚過敏・鈍麻、
味覚過敏・鈍麻、触覚過敏・鈍麻、痛覚過敏・鈍麻)

 

参照:ADHD子供の特徴!2歳3歳4歳

参照:自閉症児の言葉の理解!2歳3歳4歳の療育

 
以上が、幼児期に見られる特徴です。しかし、健常児にも一時的に
みられる行動も含まれていますから、過度に心配する必要はありません。

また、幼児期の発達は、子どもによって個人差が大きいですから、
少々上記の特性が見られるからといって、必ずしも障害を抱えているとは限りません。

 
しかし、あまりにも集団での不適応が続いたり、本人が困っている様子があれば、
早急に専門家に相談しましょう。

幼児期のアスペルガー症候群は、保健所などの発達相談や児童相談所、
児童精神科、小児科で相談することができます。