演技性パーソナリティ障害とは、他人の関心や注目を集めることに
過剰な関心を持つタイプの、パーソナリティ障害(人格障害)の一種です。

演技性パーソナリティ障害の人は、他人の関心や注目を自分に
集めようとするあまり、自分を損なったり、他人からの信用を
無くすような行動をとってしまいます。

 


演技性パーソナリティ障害の人は、外見や性的魅力を重要視し、
それが自分が存在する価値だと思っています。


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うつや不安障害、身体化障害、気分障害、アルコール依存症などを
抱える人も少なくなく、もろく傷つきやすい内面を持っています。

 

しかし、表面上は明るく魅力的にふるまいます。

演技性パーソナリティ障害の有病率は、一般人口の2~3%、
精神科や心療内科で治療している人の患者の中では10~15%に
なるともいわれています。

 

また、男性より女性に多いといわれています。

 

【演技性パーソナリティ障害の原因】

 
演技性パーソナリティ障害の原因としては、発達早期において、
対人関係の困難さがあり、それを「演技」によって補ってきたことに
あるのではないか、と考えられています。

 

周囲が喜ぶ行動を「演技」して見せたり、「演技」することで周囲の
注意を引くことができ、方法は間違っていたとしても、問題を解決
できた経験が積み重なったためであると推測されています。

 


また、よそよそしく厳格な父親と、人目を引く母親の組み合わせの
両親のもとで育ち、そのようにふるまうようになったような例もあるとのことです。

 

【演技性パーソナリティ障害の人への対応】

 
演技性パーソナリティ障害の人への対応は、2種類あります。

 
★患者の仮面や嘘を、観客として賞賛し、
本人の期待する反応を示すことで、味方であることを伝える

 
★患者の仮面や嘘が嫌なら、物理的に距離を置く
 

もし、患者の仮面を無理やりはがしたり、嘘を暴いたりすると、
たちまち絶好状態となり、悪評をばらまかれ、悪人に仕立て
上げられてしまう可能性があります。

患者を敵に回すと、常識的な人のほうが損害を被る可能性があります。


 
本人との関係を保ちたければ、患者の演技や嘘に気づいても、
面と向かって指摘しないのが原則的な対応方法です。

 


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もう一歩踏み込んだ関係にしたり、本当の関係を築くには、次の点に注意しましょう。

 
★相手の演技的な態度に振り回されないこと
 

嘘や演技が、患者にとってメリットとなることのないように注意しましょう。

また、患者本人が満足するようなことばかりしてあげないよう、
注意深く行動することが重要です。


 
演技性パーソナリティ障害という病気をよく知り、冷静に対応しましょう。

患者本人をとがめるのではなく、その行動の裏にはどのような意味が
あるのかを読み取り、欲求を健全な方法で満たすよう、導いてあげましょう。

 
★体調が悪いと訴えた時は、まず休ませる
 

患者が頭痛や腹痛、倦怠感など、身体症状を訴えた時は、頭から
「気持ちの問題だ」と否定せず、まずは休ませてあげましょう。

何度も身体的不調を繰り返すようであれば、患者本人が自分で
不調に対処できるように導きましょう。

 

大事なのは、患者本人が自分で始末をつけられるようにすることです。

周囲が振り回されてしまってどうしようもない場合や、患者本人に
とって良くない場合などは、迷わず精神科や心療内科の医師に相談しましょう。

 

専門家を頼ることも、対応としては大事なことです。

けっして、一人で抱え込むことのないようにしましょう。

 

参照:発達障害の子供の特徴 2歳、3歳

参照:軽度の自閉症とは?症状と原因と特徴

 

【境界性パーソナリティ障害の治療】

 
境界性パーソナリティ障害の治療は、主に精神療法を用います。

境界性パーソナリティ障害の人は、自分の真の感情に気づいていないことも多く、
まずはそれを明らかにしていきます。

 

また、並行して薬療法がおこなわれることもあります。

抑うつ状態や身体症状に対しては、抗うつ剤が有効なこともあります。


 
不安には抗不安薬、
現実感の喪失や錯覚には向精神薬が使用されることもあります。


境界性パーソナリティ障害の予後に関しては、人それぞれだといわれています。