境界性パーソナリティ障害とは、パーソナリティ障害
(人格障害)のうちの一つの分類です。

人間は、だれもが様々な性格を持っています。

 

性格は一つではなく、複数の特徴を持ち合わせています。


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通常はだいたい、いろんな特徴を平均的に持ち合わせているものですが、
その一部が偏った状態になり、社会生活において、
自分も他人も苦しませてしまうような状況になると、
パーソナリティ障害(人格障害)と診断されます。

 


パーソナリティ障害の中でも、気分の波が激しく、感情が非常に不安定で、
良いこと・悪いことの判断を両極端に判定しがち、強いイライラが抑えられず
爆発してしまうような症状を持つ人を、「境界性パーソナリティ障害」に分類します。



 
ここでいう境界性とは、神経症と統合失調症との境界にある
症状という意味を持っています。

強いイライラは神経症的な症状、現実を冷静に認識できない状態にあることを、
統合失調症的な症状ととらえているのです。

 


境界性パーソナリティ障害は、人口の約2%に見られるといわれ、
女性に多いとされています。


境界性パーソナリティ障害の特徴として、以下のようなものがあります。

 

【境界性パーソナリティ障害の特徴】

 
・現実や妄想において、人に見捨てられることを極端に恐れる。
常に「人に見捨てられるのではないか」と不安になっている。


・人に裏切られることを恐れる。


・対人関係の変動が激しく、コミュニケーションが安定しない。
対人関係を保つことに困難がある。

 
・気分や感情がコロコロ変化し、周囲の人がついていけない。

・感情のブレーキが利かず、ちょっとしたことでかんしゃくを起こしたり、激しく怒る。

・非常に傷つきやすい

 

・自分を壊してしまうような行為(アルコール、過食、買い物)などに依存しやすい。

・常にむなしいという気持ちがつきまとっていて、幸せを感じにくい。
自分が空っぽのように感じる。(抑うつ状態)

 

・生きることに対して、辛さや違和感があり、自分は何者なのか?
何のために存在しているのか?と常に問い続けている。


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・強いストレスがかかったとき、一時的に記憶がなくなり、
精神病に似た症状を起こしやすい。ぼーっとしてしまう。

 

自分が自分ではないように感じる。(解離、離人の症状)

・人の気を引きたくて仕方がない。常に自分に注目していてほしい。

・本当の自分がわからない。

 

・自己主張がうまくできず、我慢してしまいがち。
以上が、特徴の例です。これ以外の症状もあります。

境界性パーソナリティ障害が起こる原因は、はっきりとは解明されていません。

 

ただ、もともと境界性パーソナリティ障害になりやすい性格傾向の「遺伝」と、
母親との愛情関係がうまくいかなかったなどの「環境」が要因になっているので
はないかと考えられています。

境界性パーソナリティ障害の診断は、精神科や心療内科で行います。

 

上記の特徴があるだけで診断されるわけではなく、柔軟性に乏しく
社会生活や日常生活において不適応を起こし、持続的で著しい
機能障害があったり、本人が非常につらい思いをしている場合に、
「境界性パーソナリティ障害」と診断されます。

 

ただし、症状が軽度である境界性パーソナリティ障害の場合、
病気と診断するか、性格の問題とするかは、診断する医師の
主観によって左右される部分も大きいです。


また、境界性パーソナリティ障害以外の病気や
障害を併存していることも多いといわれています。

参照:発達障害の大人は仕事で疲れやすくミスしやすい?

参照:重度の自閉症とは?特徴と原因


自閉症スペクトラム障害などの発達障害と、境界性パーソナリティ障害
とを誤診するケースも多々あるといわれています。


 
もしすでに境界性パーソナリティ障害と診断されているけれど、
発達障害ではないのか?などの不安があるのであれば、
一度主治医にしっかり相談しましょう。

 
境界性パーソナリティ障害を疑う場合、まずは専門家である
精神科や心療内科で相談しましょう。治療には時間がかかる
場合が多いですが、自分自身が生きやすくなるためには必要なことです。


 
精神科や心療内科は怖いところではありません。

不安をぬぐうためにも、一度受診することをお勧めします。