障害児と一口にいっても、障害の内容は多岐にわたります。

聴覚障害、視覚障害、脳性まひ、心疾患、奇形、知的障害、
発達障害、染色体異常など、障害の内容や原因によって、
生まれてくる確率というのは変わります。


 

近年、高齢出産のリスクが広く知られるようになりました。


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それに伴い、障害児が生まれる確率も、注目されるようになりました。

現在では、高齢出産は妊婦の5人に1人ともいわれています。

 

高齢出産とは、35歳を過ぎてからの出産のことをいい、
母親の年齢が35歳を超えると出産に関するリスクが増えることがわかってきました。


また、不妊の確率も、20代の女性では数%にとどまりますが、
40代では60%を超えるともいわれています。

 


両親ともに高齢になってくると、卵子と精子がうまく受精できず、
不妊となると考えられています。

また、不妊だけでなく、
染色体異常の子どもが生まれる確率が高くなるともいわれています。

 


それは、男女ともに、生殖細胞が劣化し、
正常な細胞が減ってくるからだといわれています。

男性の場合、年をとればとるほど、コピーミスのある遺伝子を
持った精子が増えるといわれています。


 

女性の場合は、生まれた時から卵子を持っており、
それが12歳から15歳ころまでにだんだんと成熟し、
その後は年を取るとともにどんどん劣化していくと考えられています。

卵子や精子がよい状態にないと、
染色体の異常を引き起こしやすいといわれています。

 


染色体異常の20%が父親由来、80%が母親由来ともいわれています。

高齢出産によって障害児が生まれる確率が高くなる一つの例として、
「ダウン症」が有名です。

 

これは、遺伝子のコピーミスによって起こることがはっきりとわかっています。

20代の母親の出産におけるダウン症児の出生率は1700人に1人、
30代では1000人に3人、40代では100人に1人になるとの報告もあります。


 

先天異常としてはダウン症が有名ですが、ダウン症に限らず、
両親が高齢であることが、先天異常の子どもが生まれる
確率を引き上げると考えられています。

 
また、自閉症児の出生率も、親の高齢化と関係があるとの報告もあります。

母親の年齢が5歳上がるごとに、子どもの自閉症のリスクが18%上がるとも、
40歳以上の父親の子は、30歳未満の父親の子どもに比べて約6倍、
自閉症である確率が上がるともいわれています。


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高齢での出産は、母体にも大きな負担となり、病気にかかりやすくなります。


 
特に、妊娠高血圧症候群(高血圧、たんぱく尿、全身のむくみなどの症状がでる)
になりやすく、その確率は通常、妊婦の10%ですが、35歳以上の妊婦では
14~18%、45歳以上の妊婦では約30%にもなるといわれています。



 
また、高齢出産では、流産や早産、難産となる可能性が高くなり、
母子ともにリスクが増えます。

流産や早産は、主に胎児の染色体の異常によって起こります。

流産の確率は、20代では約10%ですが、40代では約20%と倍になります。


 
高齢での妊娠は、胎盤の早期剥離が起きやすくなります。

早期剥離とは、赤ちゃんとお母さんをつないでいる胎盤が、
赤ちゃんが生まれるタイミングではないのに、早々にはがれてしまい、
母子ともにリスクを負う状態です。

 

高齢出産のリスクについては知られていますが、母親が若すぎる
場合にもリスクがあることは、あまり注目されていません。

母親が若すぎる場合、まだ体がしっかりと出来上がっておらず、
周産期の異常が起こりやすく、母子ともにリスクがあります。

参照:自閉症の遺伝確率!父親母親兄弟親戚の割合

参照:軽度発達障害の特徴!幼児と子供と大人

障害児が生まれる原因は、両親の年齢だけではありません。


 
出産適齢期の両親からでも、障害のある子は生まれています。


喫煙や飲酒、一部の薬剤、母親の感染症、周産期の異常など、
様々な原因で、子どもに障害が発生するといわれています。

 
ですから、高齢出産だから必ず障害児が生まれるというわけではありません。

注意は必要ですが、不安になりすぎないことが大事です。