自閉症スペクトラム障害とは、社会性の低さやコミュニケーションの
苦手さ、興味の偏りやこだわりといった、生活を送るのに困難と
なる症状を持つ、生まれつきの脳の機能障害です。

 

後天的になるものではなく、生まれた時にすでにその素質を持っています。


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自閉症スペクトラム障害には、従来、自閉症、高機能自閉症、
アスペルガー症候群、広汎性発達障害、高機能広汎性発達障害、
特定不能の広汎性発達障害、非定型自閉症などと呼ばれていたものが、
含まれています。

 

これらの障害は、別々の名前がつけられ区別されてきました。

しかし、これらの障害はすべて、自閉症を中心とする自閉症の仲間の
障害であり、自閉の濃度によってその症状の現れ方が違うだけなのではないか、
という考え方が広まってきました。


 
これまでは、知的障害の有無や自閉の濃度によって、障害を細かく
分類してきましたが、自閉の濃度は重度の自閉症から健常者まで
つながる連続体(スペクトラム)であり、区分を決めることは困難ということで、
「自閉症スペクトラム障害」という名前に統一されました。

 
自閉症スペクトラム障害には、「3つ組」と呼ばれる障害特性があります。
 

【自閉症の3つ組の障害】

 
★社会性の障害

★コミュニケーションの障害

★想像力の障害

 

同じ自閉症スペクトラム障害であっても、この3つ組の障害の現れ方は、
人それぞれです。

自閉症スペクトラム障害とひとまとめにされていても、
実際には十人十色、百人百様の症状があります。

 

また、知的障害を伴う場合と、知的障害を伴わない場合でも、
状態はまったく変わってきますし、二次障害を抱えている場合と
そうでない場合、合併症がある場合とない場合でも、状態は大きく変わってきます。

 

自閉症スペクトラム障害の子どもが小学校に入学するとき、保護者が
一番頭を悩ませるのが、「普通級に入れるか支援級に入れるか」ということでしょう。

どちらを選ぶのが良いのかは、子どもの障害の程度、知的障害の有無、
社会適応力によって変わってきます。

 

また、学年やクラスのメンバーなどの環境によっても、変わってきます。
学校のシステムによっても、変わってきます。


 
どんな子がクラスのメンバーになるのか前もってわかる場合、
そのクラスに距離を置いたほうがいいタイプの子がいれば、
本人にある程度の社会適応力があっても、支援級を選んだ
ほうがいい場合もあるかもしれません。


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逆に、そのクラスが良い関係を築けそうなクラスであり、子ども自身に
普通級である程度やっていける能力があれば、普通級に入ることを
選んでもいいかもしれません。

 

また、子どもの障害の程度や能力は、年齢が上がるにつれて変化していきます。

毎年、学年が上がるときに、普通級に在籍するか、
支援級に在籍するかを考えるという方法もあります。

 

同じ自閉症スペクトラム障害であっても、特性はそれぞれ違うため、
身辺自立ができていて、ある程度やっていける子は、普通級に
入ってそのまま6年過ごす場合もあります。

 

普通級で多数派の子どもたちとかかわることで、
能力が大きく伸びる可能性もあります。

しかし、比較的自閉度が高かったり、人とのかかわりが下手で、
トラブルばかり起こしていたりするような、普通級に入るとストレスに
押しつぶされてしまう恐れのある子は、無理に普通級に入れることが
逆効果になることもあります。

 

精神的に疲れ果ててしまうようなことがあるのであれば、支援級で
得意なことの能力を伸ばすことにエネルギーを使ったほうが、
その子の将来のためになるでしょう。

 

本人が支援級に行くことを嫌がるなら、無理に支援級に入れず、
「通級」という方法をとることも検討しましょう。

また、普通級からスタートしてみて、本人が大変な思いをしているようであれば、
支援級に移る、というのも一つの手です。

参照:小児てんかんは完治できる?発作頻度

参照:小児てんかんと発達障害は合併する?

島崎遥香はアスペルガー?

 
支援級に入れる条件は、地域によって違います。主治医など、
子どもの状態を把握している人と一緒に考えたり、
お住まいの地域の教育委員会に相談してみましょう。

大事なのは、子どもが無理なく生き生きと学校に通えることです。

 

世間の目を気にするのではなく、子どものことを第一に考え、
普通級にするのか、支援級にするのか、考えましょう。