てんかんとは、失神やけいれん、体のぴくつき、脱力・
転倒を主な症状とする、慢性の脳の疾患です。

原因は様々ですが、脳内を流れる微量の電気信号が乱れることで
発作が引き起こされるといわれています。

 

人間の体は、脳内を流れる微量の電気信号によってコントロールされています。


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その電気信号が乱れ、嵐のような状態になると、人間の体はコントロールを失い、
失神やけいれんなどの症状が出ます。


 
てんかんの発症率は、人口の0.5~1%と言われています。

約100人に1人が発症しているということになり、そんなに珍しい病気ではありません。
さて、てんかんと性格変化についてですが、発作の症状として現れることも、
発作以外の症状として現れることもあります。

 
てんかんには、脳の全体が電気の嵐に巻き込まれる「全般発作」と、
脳の一部の領域が電気の嵐に巻き込まれる「部分発作」があります。

部分発作の中には、意識を失い、口をむにゃむにゃと動かしたり、
服をまさぐったり、意識のないまま立ち歩いたりする「自動症」という
症状が出る「複雑部分発作」というものがあります。

 

複雑部分発作では、精神症状が現れることがあります。

発作の症状として、性格変化が現れるのです。

主な精神症状は、以下の通りです。

 

【精神症状】

 
★意識障害
 
意識が変わる、もうろうとする、意識の混濁など
 
★感情障害
 
不機嫌になる、怒りっぽくなる、突然キレるなど
 
★性格変化
 
まわりくどくなる、しつこくなる、粘着質になるなど
 
★精神病様の状態
 
幻覚(幻視・幻聴・特定のにおいを感じる・特定の味を感じる)、妄想など
 
★行動の異常
 
自動症(意識がないまま動く)、暴力的になる、犯罪行為など
以上が、発作に伴ってみられる性格の変化です。

こういった精神症状は、側頭葉てんかんに多いといわれています。

側頭葉てんかんでは、外科治療の適用となる場合があり、
外科治療を受けたことにより、性格が激変したという例が、実際にあります。

 

【側頭葉てんかん】

 
自動症が特徴です。意識がなくなり、口をもぐもぐさせたり、歩き回ったり、
衣服をまさぐるなどの行為が見られます。

また、動きが止まることがあります。


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腹痛や吐き気、嘔吐、発汗、頭痛といった自律神経症状が出ることがあります。

記憶や言語が障害されることもあります。


 
デジャヴ、フラッシュバック、恐怖感などの精神症状を伴うことがあります。
発作以外での性格変化としては、てんかんの二次的症状として現れるものもあります。


てんかん発作を抱えていると、「いつ発作が起きるかわからない」とか、
「発作があるために活動が制限される」といったことがあります。

 

そのため、それらが心理的な負担となったり、学校や社会生活で問題を抱えやすく、
不安や絶望を抱いたり、消極的になったり、周囲から孤立したり、周囲の反応に
敏感になったり、不幸感を抱いたりすることにつながります。


 
それらのマイナスの感情により、うつ病などの精神的な問題が起こることがあります。

その二次的症状として、「性格が変化した」ように感じられることもあります。
また、てんかん患者には発作とは関係のない性格の特徴がある、
と言われてきました。

 

それは、「てんかん気質」とも呼ばれています。その一例をあげてみましょう。

参照:てんかんの種類!小児や子供 

参照:症候性てんかんとは?症状と原因

島崎遥香はアスペルガー?

 

【てんかん気質】

 
・粘着質
・ものごとにこだわりやすい
・まわりくどい話し方
・話の流動性が少ない、遅い
・几帳面
 
・融通が利かない、頑固
・些細なことで怒り出す、怒りっぽい

 
これらは、てんかん発作を繰り返すことで脳に影響が出るために起こる
性格の変化であるといわれていました。

しかし、最近ではてんかんの早期発見・早期治療が進んだことにより、
こういった性格の変化は見られなくなりました。

 

また、こういった「てんかん気質」は、てんかん発作とは無関係ではないか、
ともいわれています。

てんかんの発作による性格変化というよりは、心理的要因や薬剤による影響など、
様々な要因が複雑に絡み合った結果ではないか、と考えられています。


 

治療をきちんと受けていれば、発作以外の性格変化については、
あまり気にしなくてもよいと思います。

しかし、性格の変化が気になる場合は、きちんと専門医に相談しましょう。