てんかんとは、失神やけいれん、体のぴくつきなどの
発作を繰り返す、慢性の脳の疾患です。

人間の体は、脳内に微量の電流が流れることにより、
コントロールされています。

 

脳内の電気信号が異常になり、大脳ニューロンが過剰に活動
することによって、失神やけいれん、体のぴくつきなどの発作が起こります。


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脳の電気信号が過剰になることを、「脳の電気嵐」と表現することもあります。

てんかんの発症率は、人口の0.5~1%と言われており、
約100人に1人が発症している計算になります。

 

特別珍しい病気というわけではないのです。

てんかんは、3歳以下での発症が最も多く、次に多いのが18歳までの
思春期ころの発症だといわれています。

 

最近では、高齢化に伴い、脳血管障害や神経に変化が起こる
病気などで、高齢者の発症も増えています。

小児期に発症したてんかんは、難治性でない限り、
一般には成人前に寛解するといわれています。

 
さて、てんかんの持病があると、気になるのは仕事のことです。

どんな仕事に就くべきなのか?どんな仕事は避けるべきなのか?
必ず、考えることになります。

 

前提として、てんかんの持病があると、発作以外にも、知的障害、
性格の障害などの合併症により、働くこと自体が困難な場合もあります。

働けるかどうかは、本人の発作の頻度、発作の大きさ、
合併症の有無によって変わってきます。

 
てんかん発作があっても、働ける状態にある場合のことを考えてみましょう。


基本的に、てんかん患者に向いている仕事というものはありません。

仕事への向き・不向きは健常者と同じであり、基本的には
自分がやりたいことを仕事にするのが良いでしょう。

 

ただし、発作で意識がなくなるなどの症状があると、
就業できない職業もあります。

パイロットや運転手、高所作業員、銃に関する仕事は、
本人にリスクがあるだけでなく、周囲の人にもリスクが及ぶため、不適です。

 

また、仕事を決めるときには、仕事の時間帯やシフトに注意しましょう。

てんかんの治療には規則正しい生活が必要であり、夜勤や
昼夜関係なくシフトがある仕事は、寝不足や生活習慣の
乱れを起こすため、発作を誘発します。

 

ですから、避けたほうが良い場合が多いです。


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また、てんかん患者は、法律により就職できる職業が限られています。

さらに、てんかんを抱えていることで、
採用条件や労働条件が悪くなることもあります。

 

そのため、なかなか就労しにくいのも事実です。

てんかん患者の就労率は、障害者枠の中でも低いといわれています
(手帳が取れない軽いてんかんだと、障害者枠での就労はできないこともあります)。

 

てんかんを抱えていると就労できない仕事を、以下に挙げます。

 

【てんかん患者が就労できない仕事の一例】

 
・トラックや列車などの特殊車両、飛行機や船舶の運転手
・とび職や建設作業員
・自衛隊員
・消防士
・銃に関する仕事

・医師、美容師
(※昔は就労不可でしたが、現在では服薬などで発作がおさまっていれば、就労可能です)

 
以上、法律により就労できない仕事の例を挙げました。

 

逆に、公務員や医療従事者など、資格を持って働ける仕事が、
比較的理想だという考え方もあります。

ただし、その場合でも、発作がしっかりコントロールされていて、
仕事中に発作が起きないことが前提です。

参照:てんかん原因は遺伝子が関係している?

参照:てんかん男性は赤ちゃんに遺伝する?

島崎遥香はアスペルガー?

 
てんかんを抱えていると、職業の選択肢は減ってしまいますが、
発作がありながらも、職場の理解を得て働いている人もいます。

ですから、就労をあきらめる必要はありません。

 

自分の発作について、きちんと理解し、管理できることが大事です。

日常生活の管理ができていないと、てんかん発作を誘発してしまいますから、
日常生活の管理がきちんとできることも重要です。

 

就職に関しては、ハローワークや、障害者職業センターで相談しましょう。

自分に合っている仕事は何か、一緒に分析もしてもらえますし、
場合によっては企業との橋渡しをしてもらえます。

 

支援を上手に利用して、自分に合った職業を探しましょう。